今日の日経を題材に法律問題をコメント

2015年04月07日(火) 適法な上告理由があるのだろうか

 日経(H27.4.7)社会面で、JR福知山線脱線事故で、強制起訴されたJR西日本の歴代3社長を無罪とした大阪高裁判決を不服として、検察官役の指定弁護士が、最高裁に上告したと報じていた。


 上告は、被害者の心情を慮ったものであろう。


 しかし、上告できる理由は、高裁の判断に憲法違反があることや、最高裁判決に反していることなど非常に限定されている。


 この事件で果たして適法な上告理由があるのだろうか。


 検察官という公益的立場のあるものが、適法な上告理由が見つからないのに上告したのだとすれば、それは疑問である。


 < 過去  INDEX  未来 >


ご意見等はこちらに
土居総合法律事務所のホームページ


My追加
-->