先生妄想日記 |
2004年03月22日(月) 退学届 学期末や年度末に増えるもの、それは留年者と退学者。 公立だったので、こんなアホでも卒業させてもらえた私は、あまりの留年者・退学者の多さに驚いたり。 でも他の学校の先生も「私立はそんなもん」と言うておったので、こんなもんなんであろう。 「先生、俺、明日から来ないから」 「あぁ、春休みだもんねぇ」 「いや、そうでなく、退学するから」 「………はっ?」 「わははなんつー間抜けな顔してんの先生!」 「いや、え、だって、は?」 「なんかー、俺、やっぱ負け犬だったみたい。あ、負け犬ってうちの担任の口癖ね。負け犬はやっぱ負け犬でさぁ、留年しちゃったから、負け犬らしく潔く退学しまーす、つーかいつまで口開けてんだよ!」 だって昨日も普通に来てたじゃん教室。普通だったじゃんかよ。 などと混乱する私をしり目に、大概みんな、 などと、やっぱりシモで我が校の最後を締めくくってゆきます。 偉いなぁ。 きっと悩んでの結果なんだろうよ。 進路が決まらない事の焦躁も、何か大きな流れから外れてしまったような恐怖も、1人で歩んでいかなければいけないような孤独も、なんとなくわかるのだ。 それでも、最後まで底抜けなシモで去っていく彼らは、とても偉いと思う。 「自業自得って自分でも思うけど、俺は俺なりに、この学校で頑張ったから」 って、そうだよね、うん。 きっと、勉強だけで悩むんじゃないんだろうよ。 頑張る事は、頑張らなければいけない事は、きっと沢山あるんだろうよ、そういうのは、人それぞれだもんね。 私から見て、そんなアホな事で頑張らずに勉強しろよとか思ってしまうような事でもの。 勉強で苦しんで悩んで頑張った人が、勉強で報いを得られるように。 他の事で苦しんで悩んだ結果が、どこかで君の大事なものになる事を、祈ってるよ。 |