しあわせのかけら。
小さな子どもの頃、拾ったビー玉やもみじの葉っぱ、キャンディーの包み紙やグリコのおまけ・・・いろんなものをとっておきたくて“秘密の箱”に入れてたっけ。そんな日記、かな?

2008年08月18日(月)  恐怖の館・・・?(2)−2

トイレをあんなふうに汚すのは
立って用を足す男の子だけ。
うちの子は器用なウソはつけない。
「してない」と自信満々に言うときはほんとにしていない。
で。甥っ子には前科があるらしい。苦笑

「次からは、汚して自分できれいに掃除できないと思ったら
 お母さんか伯母ちゃんに言いなさいね」
「遊んでて楽しくても、
 ここではちょっと落ち着いて汚さないように気をつけてね」


親たちにかばわれて、
甥っ子は謝らずに済んだ。

でも、それで終わっていいのか?

甥っ子とうちの子と3人
同じ部屋で寝ていた私は
夜中にふと目が覚めて考えていた。

ほんとに覚えていないのか
恐くて自分がしたと言えないだけなのか
どっちなのかはわからないけど・・・。

朝、うちの子が先に目覚めたので
「あなたはしてないと思うけど
 少し跳ぶことはあるもんね。
 〜中略〜
 ○君と一緒に『これから気をつけてします』って
 おばあちゃんに言おう」と言ってみた。
このままだと
おばあちゃだって引っ込みがつかなくなっちゃうし。

ところがうちの子は
「そんなことしたって無駄!
 もうおばあちゃんの信用は取り戻せないよ!」
と涙目でのたまった。
そうきたか。さすが“異星人”。苦笑
おばあちゃんの
「もうあなたたちのことは信用できないっ!」という言葉を
文字通り解釈してしまった模様。

「そんなことはないよ。
 お母さんだって、頭痛かったり忙しかったりすると
 オニババみたいに怒ることあるでしょ?
 つい『●なんて嫌い!』って言っちゃうこともあるでしょ?
 でもほんとはいつでもあなたのことが大好きでしょ?
 おばあちゃんだってお母さんのお母さんだから、同じだよ!
 〜以下省略」
といつものようにくどくどと説明。笑

途中から目が覚めた甥っ子は
じっとそれを聞いていた。

「○君、これから気をつけますって約束したら
 おばあちゃんももう怒らないよ。
 さ、一緒に言っておいで」
二人の頭をポンポンと撫でて促す。

“非異星人”の甥っ子は気持ちの切り替えが早い。
「うん!」とはりきって部屋を出て行った。
うちの子がのろのろとそれに続く。

おばあちゃんは洗濯をしていた。

「おばあちゃん、
 これからは気をつけておしっこします。」

「・・・どうして二人で来るの?!
 おばあちゃんはねっ、
 汚した人に正直に謝ってほしいのよっ!」

げ。まだ怒ってる・・・

「でもまあ、これから気をつけるって言うなら
 それは信じてあげる。はい(もう行っていいよ)。」

ふうぅ〜。
疲れた〜。笑


でも、
子どもたちにとっては
いい経験だったと思う。

そして私にとっても・・・。
親は意外と身近な存在だと実感できて
(簡単に言えば、
 「な〜んだ。お母さんだって
  子どもが粗相したらキレちゃうんじゃん。
 『そんなことぐらいで怒っちゃだめよ』って
  私たちには言ってるくせにさ〜」ってことです。)
今さらだけど、もう一歩親離れできた気がした。

私にとって特に母は
偉大すぎるようなところがあって
何となく距離を感じる存在だった。
いつもいい子にしてなくちゃいけないというか。
弱音を吐いても受け止めてもらえないというか。

でも今回、
一瞬だけど素(す)の姿を見せてくれたおかげで
何となく距離が縮まって、
もっといたわらなきゃとか
もっと思いやらなきゃとか
思えるようになった気がする。
なんかねー、
今までは形だけそうしてた感じだったけど、
これからは心からそうできそうな気がする。

それと。
自分の子育て能力が、親と比べて
決して劣っているわけではないとわかった。ははっ。
そうだよ。私はなかなか健闘してるよと
ちょっとだけ自分を見直しちゃった。へへっ。

家に帰ってからの子どもとの会話。。。
「おばあちゃんの信用、
 まだ取り戻せてないと思う?」
「ううん。もう大丈夫!」
「だよね!」


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