長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2004年02月12日(木) 羅列、殻を割る行為

何か澱のようなものが足許から溜まっていき、
其処に埋もれ身動きが取れなくなり、
林立する高層建築の隙間に沈む太陽を眺め、
其の背に林立する高層建築の隙間から昇る月を眺め、
瞑目し、
胎内への回帰を望み、
卵の殻の内部に閉じ篭もり、
満たされぬ欲に飢え、
激しい血流に身を捩り、
四肢を弛緩させ、
虚脱し、
鼓膜を震わせ、
明滅の星を見詰め、
殻を叩き、
皹を入れ、
歯を立てて皮を齧り、
爪を立てて肉を切り裂き、
髪を振り乱し、
殻を叩き、
皹を入れ、
夜の静謐に微笑み、
病的な被写体を網膜に映し、
脆弱な心に蓋をして、
刹那の癒しを求め、
無への願望も求め、
殻を叩き、
皹を入れ、
他者を拒絶し、
同調を嫌悪し、
弱者を憐れみ、
世界を傲慢に把握し、
危険な思考を持って、
殻を叩き、
皹を入れ、
破滅への憧憬と共に、
構築した殻を破壊する、
虚しい思考時間。


 指輪の二作目ー……見たいけれど、DVDが三巻揃ってから全部通して見るつもり。先は長い。










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