長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2004年02月15日(日) 時満ちず

 何かねぇ……しっくり来ないというか、釈然としないというか。靄々。

 詩紛いのものを連々と書き殴った紙は、芥箱行き。
 小説の始めを幾つも綴り思い浮かんだ会話を書き殴った紙も、芥箱行き。
 鉛筆の先を動かして描かれた落書きは、消しゴムによって消される。
 残るのは、白紙のみ。

 日常の生活リズムが狂っている所為かしら。まだ一ヵ月半も春休みは残っているのに。即ち、此の生活が後一ヵ月半は続くことになる。恐ろしいのは其の後。新学期が始まったら――こんな調子で大丈夫かしら。
 起床時刻は普段と然程変わらず。就寝時刻が可也遅いので睡眠時間が短いということに、なる。取り敢えず頭痛の原因は其れだろうが。

 雨垂れ。雪解け水が軒先から落ちたのではない。春の雨。三日後には最高気温が再び氷点下、解けて凍った路面に雪が積もる。春の北国。風は、冬の名残と春の訪れを同時に告げる。夕方の、真昼の暖かさと夜の冷たさを同時に含んだ空気のように、曖昧に、混じり合う。

 伸びた前髪がそろそろ鬱陶しい。切ろうか切るまいか、其れすら悩む。










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