如何して留学生歓迎会は金曜日の放課後に遣らなかったのだろうと今更疑問に思う。月曜放課後って普通に考えると在り得ない。皆さん……先生方も含めて多くの方がオルコオル飲んでいたし。次の日授業在るでしょうに。私には関係無いので別に良いのだけれど。 英語圏の留学生五、六人とお話出来たけれど――名前と顔が一致していないわ。近いうちに国際交流センターで再会出来ると良いのに。というか明日の書道の時間に会えると良いのに。確か数人履修していたような気が、する。
週半ばにして体調不良。もしかして風邪流行っているのかしら。友達といい、先生といい、風邪菌蔓延中。まだ今週は三日も残っているのに。
忙しい、という現状は私自身が選んだものだから、其れを理由にして何かを放棄したくはない。だから異常な単位数は別として、其れ以外の多忙の原因となっていることに関して学友には一切話さないようにしているし、逆に大学とは全く関係無い友人には出来る限り多忙の理由其のものを話さないようにしている。例えばもし、私がこれから宿題を忘れるとか予習をせずに授業を受けたとか何かの締め切りを破った等ということがあれば、其れは単に私の不注意且つ怠けであり、多忙は一切理由にしたくない。 曜日感覚を忘れる、というのは私にとって久しく無かった事で、一番酷かったのは恐らく中学二年のピアノとソルフェージュのレッスンと塾通いをしていた頃だろうと思う。分刻みの予定。今は、其れに近いか其れより酷いかなのだろうけれど、曜日感覚を忘れるというのは結構痛いものである。少なくとも私にとっては。 此処では何度も書いてきたように、私にとってはシミュレーションが全てが決めるといっても過言ではない状態に陥るのにも拘らず、曜日感覚が無くなると次に何をしなければ良いのかが解らなくなってしまうから。混乱と困惑。五分前に確認した日付と曜日と時刻をもう一度確認しなければ今が何時で此処が何処なのか自信が無くなる。
水上に在る細い板の上を歩いているような、曖昧で不安定な感覚。きっと水の中に落ちても私は気付かない。浮揚する感覚。其れは、極小さな振動に揺れる板の上も、どれ程足掻いても何も掴めない水の中も、今の私にとっては大差無いから。 息が出来るか出来ないか、其れだけの違い。
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