過去の、幾つかの記憶を思い出して、其れらに苛まされる、辟易とする。 人間不信が呼び起こされる。 春休みの所為だ、日常が崩れてゆく、其れが、精神の崩壊に繋がる。 頭痛、眩暈、そして発せられない声が、苛立ちを増す。
ディスプレイの前では何も変わらない、声を出さなくとも言葉は発せられる。
誰も見ていない、誰からも見られていない、存在の拒絶と否定の狭間。 揺り籠の中か、漂う水面か、空から落ちるかの選択。 息苦しさは、酸素が無いことではない、息をすることの苦しさ。
過去の、幾つかの記憶に非過去を疑われている。
記憶と夢とを混同させて、新たな夢を見る。 夢を、見ようとする。
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