長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2006年03月20日(月) マニュアル

 あっさりグレープフルーツジュースと豆腐屋さんの作ったしっとりクッキー。


 朝起きて、雪。吹雪。猛吹雪。気付けば暴風雪警報発令中。……春近くして、冬将軍怒髪天を衝く。ブルドーザーが入って、雪を根こそぎ掻っ攫ってゆく。春先の降雪20cm。
 鴉が一点、何か赤いモノを銜えて何処かへ飛んでいった。

 丁度一年前に、諸事情が重なって辞めざるを得なくなった(私は本当は辞めたくなかった)大学図書館のアルバイトが、何故か復帰の声が掛かってあれやこれやと言う間に再契約。前回は大学に雇われていたのだけれど、今回は委託という形なので某巨大書店に雇われる身に。今までは上司だった大学職員が、今度はお客様という扱いに。……そして、スタッフリーダーが唯一の男性、他のスタッフ及び職員・臨時職員は全員女性。……溜息。というのも、女性は案外臨機応変に業務に携わっているのだけれど、男性って何でもマニュアル化したいみたい。マニュアルが無いと不安になるし、何か問題が起きた時には結局リーダーである自分がお叱りを受けるから、更にマニュアルを必要とする。基準とかスタンスとか、そんなことばかり気にして。――此処は大学図書館だっての。相手は学生と教授達で、唯一無二の金食い虫。利益がプラスになることなんて有り得ない場所で、何をそんなに焦っているのやら。そういうわけで、今日は私にとっては初のスタッグミーティングなるものだったのだけれど……詰まらん。四月から、不安だ。

 夜になっても雪が止む気配は無く、帰宅したのは19時半で、其れまでも其れからも降り続けている。厭きる事無く。










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