長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2006年09月06日(水)

 不安定になると、無性にピアノを弾きたくなる。
 このところ、ずっとピアノに向かう日々が続いている、だから、きっと今が不安定な時期なのだろう。今日はバッハ、昨日はショパン、一昨日は……ドビュッシー。明日は、弾けない日、鬼が居る日なので。

 尊敬、していた筈の――少なくとも自慢ではあった――兄の、堕落振りに私は幻滅し、其の堕落振りから目を背けている。狂った、と言うよりは、螺子が一本飛んだ、と言った感じの姿。フリーター? ニート? 違う、パラサイトだ。
 私はと言えば、そうはなりたくないと思いながらも、他方ではそうである兄を羨望しているわけだ。羨望している――といっても、矢張り「そうなりたい」というわけではないのだけれども。誰だって、楽して生きられるなら其の道を選びたいという、そういう意味合いでの羨望だ。だからこそ、私は其れを――そうしている兄と、其れを羨望してしまう自分さえも――許せないのだけれど。


 気がついたら既に長月で、私は最初の受験まで一ヶ月を切っているわけだ。殆ど――勉強らしい勉強をせずに、此処まで来てしまった感がある。卒論も執筆に入っているし、霜月第一週には大学の文化特別週間があるし、遣ることは山程あるのに。手が付かないのは、私が怠惰なだけなんだろうな。


 週末、土曜日は日帰りで京都へ。朝一便で神戸に降り立ち、最終便で関空から舞い戻る。










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