長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2006年09月17日(日)

 一軒の本屋が潰れて、同じ場所に本屋が入ったというので冷やかし半分に立ち寄ってみると、なんと去年の十一月に出版された本(発売当初書店を巡ったけれども店頭には無くて在庫も無くて重版されていないのでお取り寄せも出来ませんよ、って断られた本)が、何と、あるじゃないか! 奥付けを見ると「第五刷」って……。何も買う予定ではなかったのに、即レジに持って行った。凡そ一年越しの入手。思わぬ収穫だ。

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 9月16日が終わると、毎年ほっと胸を撫で下ろす。

 嗚呼、そう、丁度、自分が生きていることを後ろめたく思う感じ。居た堪れない想い。そういうものに似ている。だから、此の日が終わるとほっとするのだ。
 早く。早く、講義が始まれば良いのに。そうすれば、きっと此の思いも、すぐに忘れられる。凍り付いてしまう。そう、もうすぐ其処まで、冬は近付いているのだから。










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