長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2006年10月30日(月) 唯ひとつのこと


 切らなければならない。


 そういう、奇妙な義務感を覚えている。



 持たないのは、体力? 身体が悲鳴を上げていることは知っている。それでも、私が休めない/休まないことも、知っている。他者からの幾つかの感情――身勝手な思いも、兇悪な第三者も、期待も、責任も、何もかも――は複雑に絡まり合って、私を縛り付けているのだ。仮令、私の背に翼が在っても、之では空は飛べまい。広げた瞬間に千切れてしまう。

 黄昏の時が迫る。

 酷く疲れている感じ。精神的な面も含めて――疲労の解消法もストレスの発散法も、私は知らない。内から外に押し出してしまうだけが、全てから解放される唯一の方法のように言われていることに疑問を感じている。其れは、確かに方法のひとつではあるだろうけれども。きっと、唯一ではない。



 重責から逃れたいのではない。
 本当は、理解してほしいと思っているのでもない。
 唯、ただ――――私の声を、言葉を、聞いてほしい、受け容れてほしい。それだけ。










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