淡い微睡みを感じながら、すっかり冬の空気になってしまった外気の中へ足を滑らせると、雪の気配と低い陽射しに包まれて、歩きながらも転寝してしまいそうで怖かった、其の恐怖心が波紋を導いたのかも知れない、バスを降りるなり覚えたのは古い記憶の感情の波。滑稽で何処か子供染みた――記録。 仕事着は常に白衣だ。図書館も、リテラシーTAも。どうも、情報を司る機関に勤めているような気がする――図書館もリテラシーも、古くも新しくも情報を掌握している 場所 に違いない。私自身には似つかわしくない場所かも知れないと感じ始めてどれほど経つだろう。
小さな夜明けの暖かさと冬の鋭い寒さが同居している。
此処は――孤独と孤立が同義になってしまう恐ろしさを秘めた場所だ。
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