仕事を終えて電車に乗り、 駅を出ると今日もまたさらさらと雪が舞い降りていた。 先日の雪が道の脇に寄せられて白い山を作っていた。
あと数十頁で終わる重い本を抱えて家に急いだ。 ストーブをつけて、なんとか暖をとろうとするのに、 部屋はちっとも暖かくならない。 本を読み終わった。 少しほろりとした。 こういう話にはやっぱりとても弱い。
かまくらがつくりたい
さらさらと降る雪を見ながらそう思った。
週末だったらいいのに。 そう思った。
友人に電話してかまくらをつくろう。
だけど実際にはそんなことしない私が居る。 きっと週末だってできないだろう。
ほしいものが見つかっているのに、 手をだす勇気もない。 自分が嫌だ。
・・・
ただあたたかい眠りだけを、 子どものように守られるだけの時間を、 夢みている自分がいる。
・・・ようなきがする。
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