
|
 |
2005年05月09日(月) ■ |
 |
Vol.571 母の寿命 |
 |
おはようございます。りょうちんです。
昨日は母の日。電話で母と話をしたにもかかわらず、要件だけを告げるとさっさと電話を切ってしまった俺。母の日の存在を忘れていたわけじゃなかったのに、素直に感謝の気持ちを言うなんてなんだかやっぱりちょっと照れくさい。 母の寿命がそう長くはないと知ったのは、ひょんなことだった。俺が健康診断でひっかかり母と同じ病院で再検査をすることになった際、たまたま診てもらったのが母の担当医だった。その時、なにげに言った先生のひとこと。「あなたのお母さんもあと10年持てば良い方なんだから…」。先生はきっと、「今のままの食生活をしていると、あなたも母親と同じ病気になっちゃうから気をつけなさい!」という意味で言ったのだろうが。俺は自分の診断よりも、母があと数年しか生きられないだろうと宣告されたことの方がよっぽどショックだった。 いや、今思い返してみれば。何かの拍子に、母が「私もあと何年生きられるかわからない…」と口にしているのを何度か聞いたことがある。でもそんなの、俺はずっと冗談だと思っていた。大病を患った母の、悪意のない脅しだと勝手に決めつけていた。母が言っても信じなかったコトバを、母の担当医が言って初めてそれが本当なんだと気がつくなんて。 母は今、実家で穏やかに暮らしている。好きなガーデニングをしたりして、のんびり毎日を過ごしている。病後の経過はいたって順調で、このままどんどん元気になっていくように見えるのだが。突然の発作で次に倒れた時は、母の命はそこで途絶えてしまう可能性が高いのだそうだ。それがいつなのかはわからない。10年先かもしれないし、もしかしたら明日かもしれない。でもきっとあと数年のうちには、その日がやってくるだろうと覚悟しておかなければならないのだ。 さぁ、今のうちに母との思い出をもっともっと作らなくちゃ。俺はさっそく今月末に、家族全員が集まって旅行に行く計画を立てた。希望通り、海の近くで花も見れておいしいものも食べられるステキなところだ。母の喜ぶ顔を、早く見てみたい。
|
|