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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2005年05月18日(水)
Vol.573 好きになった街

おはようございます。りょうちんです。

いよいよ明日は相方の引っ越し。当初の予定では先週のうちに引っ越しをする予定だったのに、荷物の整理やら片付けの見通しが立たずに今週に延期。そうやってわざわざ日程をずらしたのにもかかわらず、まだ自分の家の片付けも終わらないままタイムリミットはやってきてしまった。そういうわけで今夜、俺は相方の家で最後の荷物をまとめている。
相方の家に初めてやってきたのは、付き合い始めたばかりの2年前の正月。あれから何度も俺はこの家に来るために、この街を訪れ、最寄りの地下鉄を降りた。田舎でのんびりとしている俺の地元とは違って、都会の真ん中にあるこの街は来るたびに風景を変え、常にあわただしく変わりゆくように感じた。それでも何度もこの場所を訪れているうちに、俺はいつのまにかこの街を好きになっていたようだ。地下鉄の長いエスカレーターも、坂のカーブのところにある病院の大きな桜の木も、路地から見上げると見えるきれいな真夜中の超高層ビルの光も。いつのまにか、俺の好きな風景になっていた。今夜限りでこの街に来ることもそんなにないんだななんて考えたら、ほんのちょっとだけ切ない気持ちになった。さよなら、好きになった街。
しょっちゅう訪れていた沖縄料理屋さんに、ふたりで夕食を食べに行った。いつも注文するタコライスと沖縄そばをオーダーしたあとで、この店にもなかなか来れなくなるねなんて話をした。そんなことを知るはずもない店員のお姉さんは、いつもと同じ笑顔で料理を運んでくれた。タコライスも沖縄そばも、相変わらずとてもおいしかった。
相方も俺も、この街でやり残したことがないわけじゃない。だからまたいつの日か、この街を訪れたいと思っている。めまぐるしく変わりゆく都会の街だけど、あの頃が懐かしいと思える時がきっと来るに違いない。
さて、休憩は終わり。そろそろ荷物の整理の続き、はじめなくっちゃ。