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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2005年06月26日(日)
Vol.584 本末転倒

おはようございます。りょうちんです。

俺の住んでる部屋と駐車場とは、ちょっと離れている。歩いてもほんの2分程度の距離なのだが、でもこのわずかな距離が実は結構面倒に思えたりする。特に雨が降ってる日や重い荷物を運ばなきゃならない時は、わざわざ駐車場まで行ってから逆戻りして部屋まで歩くのがすごく億劫なのだ。だから俺以外の住人も、部屋の前に路上駐車している人がたくさんいる。住宅地とはいえ、偶然にも部屋の前は空き地なので駐車禁止区域ではない。俺も含めて、交通の邪魔にならないようぎりぎりまで路肩に近づけて車を止めておくことがよくあるのだ。
ある日、いつものように路上駐車した車に、「迷惑駐車禁止」と書かれた張り紙があった。町内会だか自治会だかか独自で作ったもののようで、よく見るとどの車にも張ってある。その時は俺もすごすごと自分の車を駐車場に戻したが、よく考えてみると、あの場所に駐車しても誰にも迷惑をかけているわけじゃないことに気がついた。前は空き地、他の車の出入りはまったくない。道幅も、車が止まっていても十分な広さは確保できている。緊急時に必要な防火設備もマンホールもない。あの場所に車を止めることが、誰に迷惑がかかるというのか。
俺らは再び同じ場所に路上駐車をはじめたが、それから何度も張り紙攻撃を食らった。それでも懲りずに繰り返し車を止める。それは明らかに姿を見せない誰かと俺らとのいたちごっこだった。そしてその張り紙は、ある日突然コーンに変わった。いつも車を止めている道の隅に、工事現場などで見かける三角形の朱色のトンガリが現れたのだ。でもそんなの、片手でひょいと動かしちゃえば同じこと。少し離れた場所にコーンを移動して、いつもの場所に車を止めた。
翌日。道の隅にあったコーンは、道の中央にどーんと居座っていた。誰が動かしたか知らないが、これじゃ路上駐車どころか車の通行さえも不可能だ。迷惑だと言われて置かれたコーンそのものが、今まさに道の真ん中で堂々と迷惑な存在になっている。あれ、これって矛盾してない? こういうの、本末転倒っていうんだよね?