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2005年07月10日(日) ■ |
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Vol.589 平成の大合併 |
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おはようございます。りょうちんです。
自分の出身地を聞かれた時、その市町村名をちゃんと胸を張って言えますか? 例えば出身地が大都市だったり結構名前の知れた都市ならば、聞いた方も何県にあって何が有名でとかすぐにわかってもらえると思うけれど、知名度も低いマイナーな小さな村が出身地だったりすると、いちいち場所や名産品や名物を説明しなくてはならない。そんな理由からかちょっと前までは、市出身の人に比べて村や町出身の人たちはあまり胸を張って出身地を言えない風潮にあったと俺は思っていた。 現在、平成の大合併が頻繁におこなわれている。各地の自治体で合併や吸収が進められ、市町村の数もどんどん減っている。さまざまな問題解決の手段として政策が進められるのは良いことかもしれないが、でもやり過ぎだと思うところもある。 どの地域にも、それぞれ特色がある。その土地のカラーや独特の風土や風習があり、それがその土地の個性になっている。そこから生み出される名物もあれば有名な観光地もあって、そうやってその土地の色を主張しているのだ。しかしこの平成の大合併により、その色がどんどん曖昧になってきているように俺は感じている。場所が近いからといって、各市町村が持っているカラーが全く同じとは限らない。だからある地名を聞いてその場所の特色を思い浮かべても、実際には大合併でそこからかなり遠く離れた場所だったりすると、考えていたその土地のカラーが全然違ったものだったりすることもあるのだ。これからはそういう固定観念を捨て、その場所の新しいカラーを植え付けていく必要があるのかもしれない。 また合併により各市町村の名前も変わり、それがとてつもなくセンスのないネーミングだったりすることもある。聞きなれない市の名前を言われても、それがどこなのかまだピンと来ないところが多いのだ。そういうことも含めて、昔はマイナーな村や町が出身だということに気が引けた人も、今はどんどん減っている村や町が出身だという方が逆に貴重でかっこいいと聞こえてしまう俺なのだ。 さぁ、あなたは自分の出身地を胸を張って言えますか?
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