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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2005年07月22日(金)
Vol.591 光が見えるまで

おはようございます。りょうちんです。

夢を見た。もう10年も前に交通事故で死んだはずの実家で飼っていた愛猫に、寄り添っている俺の風景。なでるとやわらかな毛並みの感触も、少し曲がった耳のカタチも、外から帰って来た時のほこりっぽいにおいも、俺を呼ぶ時の鳴き声も、すべてが異様にリアルだった。懐かしさと穏やかさが心地良く重なって、なんだかとても幸せな時間だった。しかし浅い眠りから覚めると、俺はひとりぼっちだった。10年前にさよならしたはずの猫が、現実にいるはずなかった。それが夢だと気づいた俺は、声をあげて泣いた。良くわからないけれど、夢だと知っているのにせっかく久しぶりに会えた愛猫ともう2度と会えない気がして、ただ涙があふれてきた。
いつだってそうだ。精神的に体力的にいっぱいいっぱいでココロに余裕がなくなった時、俺はどういうわけかとても涙もろくなる。理由はわからないが、大したことでもないのにすぐに涙がこぼれてしまうのだ。ふいにFMから聞こえてきた流行りの曲の歌詞を聞いて、仕事に向かう車の中で俺は今日2回目の涙を流した。
今週に入って、仕事のプレッシャーが俺にかなりかかっている。考えることもやらなきゃならないことも山ほどあって、ぐっすり眠る暇もない。忙しくなることは予測してはいたのだが、それに加えてよりによって同じ時に突発的な事故や緊急事態が重なったり、喜ばしくないニュースや嫌いで気の進まない作業もあったりで、心身ともに疲れ果ててしまった。先週は球場に足を運んであれだけ堪能していた高校野球観戦も、今週はネットで結果をチェックするのが精一杯。こんなはずじゃなかったのにと思う悔しさよりも、今は少しでも多く休む時間が欲しかった。
なんだか夏の夕立に似ていると、ふと思った。さっきまではあんなに晴れていたのに、今は激しい雨の中。疲れたカラダを休めることもできず、ただ困難に耐えるだけ。でも、ピークは過ぎた。雨は少し小降りになってきたようだ。もうじき雲間からの光が見えるまで、泣いてばかりいられない。あと少し、がんばっていこう。