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2005年08月01日(月) ■ |
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Vol.595 大切なのはプロセス |
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おはようございます。りょうちんです。
俺はもう決めたんだ。あの山に登ることを。道のりは困難で、口で言うほど簡単じゃないことは百も承知の上で。険しい道の途中、時には見上げるほどに高くそびえる崖に出くわすかもしれないし、激しい雨風が襲い行く手をさえぎるかもしれない。しかし、想像を超えるアクシデントやハプニングがたとえ起こったとしても、俺はあの高い山に登ることを、もう決めたんだ。 例えば、俺にある人が質問したとする。「山の上には、いったい何があるの?」。正直なところ、それは俺にもわからない。頂上からは下界を遥かに見渡せる広大な景色が広がっているかもしれないし、見上げればどこまでも澄んだ青い空があるかもしれない。いや、もしかしたら何もないかもしれない。でも、俺が山を登る理由は、山頂にある何かを探すためではなく、そこへ辿り着くまでの長く険しく困難な道のりで起こるいろいろな出来事を経験するためなのだ。だから山頂には何もなくていい。なぜなら、山頂へ着くまでに求めていたものが見つかるはずなのだから。 こんな例え話を出してみたけれど、これは他にも言えることがたくさんあると俺は思っている。世の中、結果がすべてだと考えている人がいる。特に最近は、何かにつけて結果で判断されることが多い風潮にある。仕事の業績がどれだけ良かったとか、テストの成績が何点だったとか、素敵なルックスの恋人がいっぱいいるとか。「勝ち組」や「負け犬」というコトバは、そういう風潮から頻繁に使われているのかもしれない。たしかに、結果で答えを出すことも必要な時もあるとは思う。数字で表せば、たやすく比較できる場合もあるからだ。でも、仕事も勉強も恋愛も、全部がそういうケースばかりじゃない。 どんなふうにしてそうなったのか。それが最も重要なポイントになることもある。結果が出るまでにどれだけ苦労したとか、どんなことを身につけ学んだのかとか、そういうことをもっと重視すべき場合もあるのだ。答えは山頂にはない。結果がすべてではないのだ。そう、大切なのはプロセスなのだ。
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