初日 最新 目次 MAIL HOME


りょうちんのひとりごと
りょうちん
MAIL
HOME

My追加

2005年09月12日(月)
Vol.606 俺と高校野球

おはようございます。りょうちんです。

この夏、やっぱり俺は高校野球に盛り上がった。7月の地区予選にはじまり、8月の甲子園。熱戦が繰り広げられる中、何度も球場へ足を運びTV中継にかじりついた。しかし、そんなヒートアップした俺の高校野球熱に水を差した不祥事事件。今だってそのことについて言いたいことは山ほどあるし、問題を起こした関係者に非があるのは当然のことだが、これほどまでに暴力だ喫煙だと騒ぎ立てて大事になってしまった事実に、俺はココロから幻滅した。渦中、あんなに熱を上げていた高校野球の話題をするのもいやだったし、考えたくもなかった。しらけてしまった気持ちは、甲子園が終わったら見ようと録画しておいたビデオもそのままにさせた。俺の今まで考えていた高校野球の誠実さが、音も立てずに崩れた瞬間だった。
重い気持ちのまま、9月。秋季大会の地区予選がはじまった。観戦に行こうか行くまいか、ちょっと躊躇をしたのだが。母校の応援も含めて、俺は球場へ向かった。そこには、新チームでがんばる球児くんが試合をしていた。試合慣れしていない球児くんは荒削りなプレーが目立ち、何度もエラーをしていたけれど。一生懸命野球をする姿に、いつのまにか俺は夢中になっていた。偶然にも俺のうしろに座って応援していたのは、この夏に引退したばかりの3年生。彼らは後輩たちに声援をあげながら、突然思い出したかのように負けてしまった引退試合のことを話し始めた。
みんな野球が大好きなんだな、と俺は思った。暴力だ喫煙だ不祥事だとマスコミに踊らされて勝手に幻滅していた俺が、なんだかバカらしく思えてきた。事実から目をそむけるのは良くないけれど、問題を起こしたのはごく一部であって、高校野球そのものは相変わらずおもしろいってことは何も変わってないのだ。
実は、ずっと前から俺は「ひとりごと」では高校野球のネタは書かないよう意識していた。理由はいろいろあるのだが、でもそんなのもうやめた。俺と高校野球は切っても切れないものだし、こんなにも執着している俺がそのことに触れないなんて不自然だからだ。俺はやっぱり、高校野球に魅せられてしまった人間なのだ。