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2005年10月09日(日) ■ |
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Vol.616 俺に合わない街 |
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おはようございます。りょうちんです。
千葉に生まれ千葉に育った俺だが、2回ほど千葉県外に住んだことがある。どちらも関東圏ではあるが、大学入学時と就職時に俺は長年住んだ千葉を離れて、それぞれ2年という短い期間だったが、地元とは違う街で過ごした。 移り住んだ街はずっと住み慣れた地元の環境とは違い、それぞれにそれぞれの特色があったのだけれど。正直言って、俺に合わない街もあった。上手くは説明できないのだが、居心地が良くないというか、なんだか住んでいてしっくりこない街だった。家は駅からも近かったし、都内に出るのも乗り換えはいらなかったし、近くには公園や大きなデパートもあって、世間一般的には生活するにはとても便利な街だと言われているのだが。俺はいつだってその街の中でお呼ばれをしたお客様のような存在で、街からひとりだけ浮いている気がしていた。たぶん、その街の波長と俺の波長が合わなかったのだろう。街になじもうと努力はしてみるのだけれど、それでも空回りばかりが続き、いつのまにか変な気疲れを覚えてしまう街だった。 それでも2年も住めば知らずにその街に自分がとけこんでいっていたようで、どうにかだんだんと「住めば都」と思えるくらいにはなってきたのだが。人生の流れの中で再び俺は千葉に帰ることになり、地元に戻ってからあの街のことを改めて思い出すと、やっぱりあの街は俺には合わなかったんだなとつくづく思えるのだった。 横浜に住んでいた俺の友人が、訳あって今月から遠方に住むことになった。引っ越しが多い彼はすでに全国各地いろんなところに住んだ経験があるらしいのだが、なんだか今回の引っ越しはあんまり気が乗らないようだった。今まで住んでいたところがとても気に入った街だったらしく、そこを離れるのが残念でならないという。新しい街もきっと住めば都だからと俺は彼を送ったが、すでに先週から新しい生活を始めた彼にとって、新しい街が住みやすい街であることを願う。
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