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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2006年03月11日(土)
Vol.643 春の準備をはじめよう

おはようございます。りょうちんです。

とてもうららかな一日だった。気がつけば3月も中旬に入り、真冬のぴんと張り詰めていた空気はいつのまにかやわらかな春の風に変わっていた。
今年の冬は長く、そして厳しかった。秋の終わりから強い寒気が次々やってきて、毎日が凍えるような冷たい世界だった。そんな寒さに追われるように、俺のココロもずっと凍ったままでいた。何もしないでいるのは良くないと思ってはいても、動き出さなくちゃ何もはじまらないとわかってはいても、今は仕事がとても忙しいからとか気分がひどく落ち込んでいるからとか、どうでもいい言い訳にしか過ぎない理由にかこつけて何もできないまま時間だけが流れていった。普段とは何ら変わりない自分を演じ続けているつもりでいたけれど、本当のことを言うとココロの中では歯車が狂ってしまった俺自身との葛藤と、冬の間ずっと戦っていたのだ。
そして季節は春になった。外に目を向けてみると、歩みをためらっている俺とはまったく無関係に、季節は逆らうことなく少しずつ変わり続けていることを教えてくれる。梅の花がほころんだ。菜の花も咲いた。水仙の花も風に揺れる。どこかでまだ下手なウグイスの声が聴こえた。穏やかなひざしが肩に暖かい。ひだまりが心地良い。強い南風が吹きぬけてゆく。はおっていた上着が邪魔に感じる。花粉に悩まされる人も増えてきた。まだまだ寒くて春なんて当分先だと勝手に考えていた俺だったけど、季節はもう冬じゃない。春がやってきたのだ。
そうだ。動き出すきっかけなんて、ささいなことでいいんだと思う。かえって気合いなんか入れない方が、スムーズに動き出せるのかもしれない。春という季節が俺の背中をそっと押してくれるなら、今こそ俺が再び歩みをはじめる絶好のチャンスに違いない。立ち止まっている季節はもう終わった。殻に閉じこもるのはもうおしまいだ。思うがままにココロを開放させよう。
やがて桜が咲き、誕生日もやってくる。春本番になる前に、俺もそろそろ春の準備をはじめよう。だって、企んでいることはまだ胸にいっぱい秘めているのだから。