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2006年08月08日(火) ■ |
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Vol.657 時が流れても |
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おはようございます。りょうちんです。
中学時代の友達とは、卒業後もずっとみんな仲が良かった。それぞれ違う高校に進学して、そのあとでさらに大学や専門学校に行ったり就職したりといろいろだったけど、何かにつけて集まって飲んだり旅行したりすることはしょっちゅうだった。 いつからだったろう、俺がそんなみんなと疎遠になってしまったのは。思い返せば俺が就職して地元の千葉を離れ、仕事がめちゃくちゃ忙しくなり、週末に会うことが難しくなった10年ほど前からかもしれない。みんなからの誘いも常に断るようになっていった俺に、次第に誘いの声がかからなくなった。寂しい気持ちはココロの片隅にあったものの、仕事の忙しさにかき消されてそんな想いも忘れかけていた。 今年の春、中学時代の友達のSくんに偶然出会った。俺が地元に帰って来ていたことさえ知らなかった彼は、今でもあの頃のように時々みんなで集まっていることを教えてくれた。そして今度集まる時は俺にもまた声をかけてくれると約束をしてくれ、お互いの連絡先を教え合った。 彼から電話が来た。飲み会の約束を聞きつけた俺は、喜んで会場へと向かった。そこには、あの頃とまったく変わっていないみんながいて俺を歓迎してくれた。そしてあの頃がまるでついこの間のように、すぐに俺らはバカなことを言ったり懐かしい話で盛り上がった。俺はみんなとの間にあった10年間の空白がいとも簡単に一瞬にして埋まったことが、ココロからうれしかった。10年の間、俺はみんなの情報がわからなかったわけで。俺が知らないうちに、みんな結婚したり子どもが生まれたり新しい生活がはじまったりで、そのひとつひとつがすべて驚きだったけれど。生活が変わっても何も変わっていないみんなだったことに、心底安心した。本当の友達ってこういうものなんだなって、改めて思った。 来月、再びSくんからみんなでビール工場見学に行こうと誘いを受けた。どんなに時が流れても、見えない絆で繋がっている大切な友達がいることを、俺はココロから誇りに思う。
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