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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2006年08月15日(火)
Vol.659 先祖は忍者

おはようございます。りょうちんです。

俺のルーツを探るシリーズ・その3。
いつだったか父が、「俺らの先祖は忍者だったらしい!」などと言い放ったことがある。そんなうさん臭い話、俺も弟もはなっから笑って信じなかったのだが。父は何度かそんなことを繰り返して言うものだから、コトの真相を聞いてみることにした。するとこの話、父が勝手に作ったまったくのデタラメでもなかったのだ。
以前のひとりごとにも記したが、父の祖父、つまり俺の曽祖父は山梨から千葉にやってきて床屋を開業した。父は幼少の頃、その山梨にある曽祖父の生まれた家を一度だけ訪れたことがある。その時、曽祖父の兄にあたる人からこんなことを聞いたそうだ。「おまえの先祖は、百地三太夫という偉い忍者に仕えていた人だったんだぞ。おまえがすばしっこいのは、忍者の血を受け継いだいるからなんだ!」。ちびっこの頃に聞いたそのコトバを忘れずにいた父は、それからずっと自分は忍者の末えいだと思い込んでいた。だから俺らにも、あんなことを真顔で言ったのだ。
でもちょっと待て。この話、やっぱりどこか怪しい。忍者なんて世を忍んで生きていく身分なわけで、本当の忍者が「私は忍者です!」なんて堂々と言うわけない。確かに調べてみると戦国時代に百地三太夫という伊賀忍者は存在して、弟子には有名な石川五右衛門もいたりするのだが、なぜに伊賀忍者の子孫が遠く離れた山梨にいるのだろうか。やっぱり父の聞いた話は、まゆつばな可能性が高い気がする。
しかし。百地三太夫が率いる忍者たちはその後紀州の国に定住したらしいのだが、今でも和歌山県に俺の姓がとても多かったりする。それより何より、俺の家系は父も俺も弟も小柄ですばしっこいのは確かなのだ。今となっては本当に俺らの祖先は忍者だったかなんてもうわからないけれど、この際そうしておいた方がなんだかロマンがあっておもしろい。だから俺も父のように、このまま先祖は忍者だということにしておくつもりである。お盆も仕事で実家に帰れなかった俺だけど、こんなことを勝手に思っている俺を見て、俺の先祖たちは苦笑いをしているかもしれない。