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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2006年11月22日(水)
Vol.672 交通事故のメッカ

おはようございます。りょうちんです。

日曜日の真夜中、降り続くどしゃぶりの雨。実家に帰省中だった俺は、母のベッドの横でやっと眠りにつこうと布団に入った直後だった。突然外から聞こえてきた、激しい衝突音。交通事故だ、瞬間的にそう思い飛び起きた。父もあわててやってくる。俺は玄関にあった傘を手に、外へ飛び出した。すると家の前の道路には、大きなトラックがライトを照らしたまま不自然な位置に停まっている。そして少し離れた交差点では、別のトラックが見るも無残に押し潰されて停車していた。
国道沿いにある実家からわずか50メートルしか離れていないところに、県道と交わる大きな交差点がある。この交差点、実は昔から死亡事故が何度も起きている交通事故のメッカなのだ。道幅が狭いことや国道と県道が直角に交わっていないことなど、事故が頻繁に起こってしまう原因はいくつかあると言われているのだが、最近は迂回路ができたために以前より交通量も減ったし、工事が入り見通しも前よりは良くなったためか交通事故も激減した気がする。
俺がちびっこだった頃、近くの商店におやつを買いに行く時も通学のためバス停を利用する時も、この交差点を越えなければ辿り着けなかった。それだけ生活に密着した交差点だったから、親からも祖母からもいつだって必要以上に交通安全について注意されてきた。実際にこの交差点で交通事故に遭って友人がケガをするたびに「今度はあの子か…」なんて話になったし、道路の向こう側に行きたい時は面倒でも横断歩道まで歩くことや横断歩道を渡る時も車が来ないか何度も確認することなど、いくつものルールを耳にタコができるまで聞かされてきたのだ。
強くなる雨足の中、すぐに救急車がやってきた。大きくひしゃげた運転席が事故の激しさを物語る。ただ幸いなことに、事故を起こした運転手さんは大したケガもないようで自分の足で救急車に乗りこんだ。割れたフロントガラスなどの細かく砕けたトラックの部品が、雨で濡れた交差点のあちこちに散乱している。こういう悲惨な現場を目撃するたびに、交通事故を起こさないように気を引き締める俺なのだ。