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2006年12月01日(金) ■ |
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Vol.674 脳天直撃 |
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おはようございます。りょうちんです。
12月になると、高校野球はオフシーズンに入る。来年の3月までは他校との対外試合が禁止になり、球児くんたちは地道に体力づくりに励む期間になるのだ。振り返ってみれば、今年も俺はたくさん高校野球の試合を生で観戦してきた。その数、25試合。去年の半分以下に減ったとはいえ、当初今年は高校野球から少し距離を置いた年にしようと考えていた俺にしてみれば、思ったよりもかなり多くの試合をわざわざ球場まで足を運んで見に行っていたことになる。さて、スタンドから生で野球を観戦していると、いろいろと危険な場面に出くわすのだが。思わず息を飲んでしまうこんな場面に、俺は今年遭遇した。 秋季地区大会の時。打者の打った球がファウルになったあと主審が投手に新しい球を返し、ちょっとの間ブレイクが入ったその時だった。打者が素振りをしているにも関わらず、主審がホームベースの砂を払おうとバッターボックスに入ってしまったのだ。打者の思いきり振ったバットが、主審の頭を直撃。主審はその場にうずくまり、救護を受けるタオルからは血がにじんでいた。そしてまもなくやってきた救急車に乗って、主審はそのまま運ばれていってしまった。 また、これは夏にプロ野球のマリーンズ戦を見に行った時のこと。外野席で観戦している俺らの少し前の方向に、高々と打者の打ったホームランボールが飛んできた。ボールをキャッチしようとざわめく観客たち。その中心、空へと手を伸ばしたおじさんの頭に、飛んできたボールが命中したのだ。おじさんは頭を抑えながら、ふらふらした足取りで救護室へ運ばれていった。 クロスプレーや打者の打った球が直撃してケガするなど、野球は危険がともなう球技である。でも危ないのは選手だけではなく、観客者も含めて野球に関わる人すべてが危険にさらされているのかもしれない。ちなみに前例であげた主審はその後頭に包帯を巻いて球場に帰ってきて「もう大丈夫です」と言っていたが、ホームランボールが脳天直撃したおじさんはどうなったか、俺は知らない。
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