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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2007年03月14日(水)
Vol.688 こぶし通りが色づく頃に

おはようございます。りょうちんです。

記録的な暖冬だったそうだ。思い返してみれば、この冬は骨身にしみるほどの厳しい冷え込みは一度もなかった気がする。去年のとびきり寒かった冬に比べると、今年の冬のなんと暖かかったことか。東京では氷点下になることもなく、観測史上初めて雪が観測されないまま冬が終わってしまった。身に堪えない暖かな冬はそれはそれでうれしいものだが、なければないでなんだか物足りなくも思えてしまう。「冬はつとめて」と昔の人はよく言ったものだ。真冬の早朝に感じるキーンと張り詰めた凍りつく空気もけして悪いものではないと、暖かくなった今だから言えるのかもしれない。人間ってやっぱりわがままな生き物だ。
ひと足早くやってきた春の訪れは、いろんなところで目にすることができる。仕事に行く途中、こぶしの花が咲き始めたことに気がついた。桜が咲くよりもちょっとだけ早く蕾が開くこぶしの花が、今年は例年より半月以上も早く白い色で咲き始めた。家のそばにはこぶしの木々が街路樹として立ち並ぶ道があり、「こぶし通り」と記された小さな立て札が立っている。このこぶし通りが色づく頃になると、本当の春がやってきたんだなぁと俺は思う。しかし俺がここに引っ越してきてしばらくの間、この木々をずっとモクレンだと思っていた。最初の春がやってきてこのこぶしの街路樹が満開に花を咲かせた時、その花の影に隠れるように申し訳なさそうにひっそりと立っている立て札を発見して、俺は初めてこの木々がこぶしなんだと理解できたのだ。こぶしとモクレンは本当によく似ている。花を咲かせる時期も色も形も、そして木そのものも。だからまちがえるのは仕方ないのだが、最近じゃモクレンの方が大木でこぶしよりも花もたくさんつけるなどという微妙な相違点を見つけて、なんとか区別できるようになったと思う。自信は全然ないのだが。
菜の花が咲き、梅が咲き、水仙が咲き、桃が咲き、沈丁花が咲き、そしてこぶしが咲いた。季節は確実に流れて、そして今年も春がやってきた。次は桜の花を待つだけだ。桜が咲いたら、今年はのんびりお花見に行きたいなぁ。