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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2008年12月31日(水)
Vol.734 新年のユウウツ

おはようございます。りょうちんです。

今日まであった仕事も無事に終え、今年も静かに暮れようとしている。例年どおり俺は今年中には帰省して、三が日はゆっくり実家で正月を過ごす予定だ。しょっちゅう帰省している俺ではあるが、3日間を丸々実家でのんびりと過ごすは一年のうちでも正月以外にはないかもしれない。まぁそうやって仕事のこともすっかり忘れてゆっくりできるのが正月の醍醐味だし、実は俺も密かに楽しみだったりする。だがそんな中、たったひとつだけ小さなユウウツが俺を待っているのも事実なのだ。
母は、無類のマラソン好きだ。もちろん母が走るわけではなく、マラソン観戦が大好きなのである。男女問わずどこかのマラソン大会のTV中継がある時はいつも、最初から最後までTVの前から離れずにずっと観戦している。だからこの選手はどの大会でどれだけの記録を出しただとかあの選手はこんな走りが特徴的だとか、かなりマニアックのことまでも知っているのだ。母がまだ病に倒れる前は一度も本人が走っているところなんて見たことないから、きっと自分が走るのは俺と同じで好きじゃないのだと思うが。昔からマラソン観戦には人一倍興味があるようで、いわば母は十分にマラソンおたくなのだ。
そんな母が毎年心待ちにしているのが、年明けの駅伝である。元日にはニューイヤー駅伝、2日と3日には箱根駅伝がそれぞれ催され、ばっちりTVで中継される。もちろん母は居間のTVでずっと観戦していて、同じ部屋にいる俺は必然的にそれを見ることになってしまうのだ。俺はけしてマラソン観戦が嫌いなのではないが、駅伝なのでスタートからゴールまで6時間以上、それを朝から昼過ぎまで3日連続で続けられるとさすがにちょっとうんざりする。新聞を読んだり年賀状を見たり犬の散歩に行ったりして多少の刺激を求めても、特別に何もすることのない正月だからこそむしろそんな時間が俺にはなんとなくもったいなく感じられてしまうのだ。
俺にとってはそんな些細な新年のユウウツだが、実家で過ごす正月はやっぱり良いものだ。だから駅伝地獄に悩まされても、やっぱり毎年帰省してしまうのだ。