猫の足跡
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朝6:45出発8:00サーキット着。こんなに早く着いてもすることないんですけどね…フリー走行まであと1時間もあります。仕方ないので、N嬢を誘って2コーナー先のK2草原でのんびりすることにしました。ご飯の時、いろいろ入れるんだよ〜って話したら、連れてって〜って話だったので。でも、あんまりぺたぺたひっついてくるタイプでないので気が楽です。聞けば25歳、若くってうらやましい…けど、そのわりに古いドライバーに詳しいのでビックリ。本気で見るようになったのが92年からという私よりよっぽどです。
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フリー走行2日目#1は、バリチェロがトップタイム。シューさんがわずか遅れて、キミ、モントヤと続き、TOP3が上位に。常連以外では、ルノーのバトンとザウバーの2台が光ります。今年の上昇株。競馬で上がり馬がパドックで見るとピカピカしている感じに似ています。一方、心配なのはDCの元気なさ。昨日コース上で壊れたマシンをガレージまで自力で押したりしたから疲れちゃったのかしら?ゆでダコみたいに真っ赤な顔で車を押している写真が新聞に大きく載っていました。
1 R・バリチェロ フェラーリ 1’36.974 2 M・シューマッハ フェラーリ 1’37.288 0.314 3 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス 1’37.639 0.665 4 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW 5 J・バトン ルノー 6 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW 7 D・クルサード マクラーレン・メルセデス 8 G・フィジケラ ジョーダン・ホンダ 9 F・マッサ ザウバー・ペトロナス 10 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス
そうそう、現地の中国語新聞ではシューマッハは「舒馬克」フェラーリは「法拉利」バリチェロは「巴利澤羅」、ラルフは「拉尓夫」F1は「一級方程式」…結構分かるんで面白いです。「法拉利常勝伝統舒馬克希望保持」「熊龍(ユーン)、“米納迪(ミナルディ)戦車有改善”」とか…。 ついでに、地元の英字新聞では、バリチェロってば「シューマッハと同じチームで戦うのは、どでかい横綱のいる土俵に上がった相撲レスラーみたいな気分なんだ。自分は相手よりも強い、強いって自分に言い聞かせないと、戦えないんだ。誰もが彼の一挙手一投足に注目していて、そこに投げ込まれるんだ」だかなんだか言っているらしいんですけど、これ、ホントなんでしょうか?バリチェロって相撲なんか見ているのでしょうかね?相撲では同部屋対決はないって事を知らないのかな?まあ、言いたいことはすごく良く分かるけど。
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そして、2回目のフリー走行。N嬢がまたやってきました。この場所が気に入ったそうで…。さて、暑くなってくるとやはりミシュランタイヤ組が速いようです。6番手のシューマッハまでのタイムは0.5秒差で、緊迫した予選が期待できそうで楽しみです。DCはここでもキミにやられ、セッション終わりぎりぎりにマシンをグラベルに突っ込んでます。予選大丈夫かしら?
1 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW 1’36.556 2 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス 1’36.648 0.092 3 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW 1’36.689 0.133 4 R・バリチェロ フェラーリ 5 D・クルサード マクラーレン・メルセデス 6 M・シューマッハ フェラーリ 7 J・バトン ルノー 8 G・フィジケラ ジョーダン・ホンダ 9 F・マッサ ザウバー・ペトロナス 10 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス
お昼ごはんは、予選に備えてK1席の空いているところに戻って、コンビニ(セブンイレブンがKLに沢山ある)で買ってきたパンとビールで賄いました。後ろの席はインド系マレー人の親子連れです。ちびさんがむちゃくちゃ可愛い!!!!睫毛なんて3センチくらいありそうなんです。私たちが食べていたポテトチップを食べたがったので、分けてあげて仲良くなりました。ちびさんによれば、予選のトップはジャガーのアーバインになるとか!?で、家で留守番してるお姉さんは自称「ハイドフェルトのガールフレンド」なんだとか。お父さんはいかにも知的な感じで、ロンドン留学中に、エフワンを見るようになったそうで…やっぱり。でも子供にはむちゃくちゃ甘くって、そこもほほえましく好感が持てる人でした。
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ときは予選前。太陽は天中でぎらぎらと輝いています。完全な晴天ではないんだけれど、暴力的な暑さです。それでも何故か、外のK2に引き寄せられてしまう私…。結局また原っぱで予選を見ることにしました。………いや、そのなんというか、焼けることは分かっているんですけどね…。30過ぎのお肌に日焼けは禁物ってことも十分理解しているんですけれどね…。サーキットは開放感がなくっちゃね。やっぱり屋根つきじゃあ気分が出ないんですよね。
予選だというのにK2席はほとんど誰もおらず、わずかに椰子の木陰に10人程度(警備のお兄さん含め)でした。私は一人炎天下に陣取り、各ドライバーのインストレーションチェックでは全員に精一杯手を振りました。目の良いレーサーたちはきっと見てくれていたことと信じます。
その後も各ドライバーがいい走りをしたときと、トップタイムを出した時には、アウトラップで立ち上がって手を振り、声援を送ったんですが、DCとバリチェロにはとうとうそれがありませんでした。やっぱり駄目なんでしょうかね。この2人。
そうこう言いつつ、結局TOP3チームが上位3列を独占し、その後にザウバーとある意味順当な結果になりました。ルノーのバトンやトヨタのサロは頑張ったといえますね。ハインツも、コース途中でストールしそうになったりしながらも11番手。アロウズの車を考えると凄い順位で拍手を送りたくなります(っていうか、狂喜乱舞しちゃいました。原っぱで一人)。琢磨は…こんなもんでしょうかね。複雑なポジションです。
そして…。やっぱりシューさんは速かった。他のドライバーがガンガン飛ばすのを30分くらい待って、満を持して出てきてあっさりトップタイム。はあ。憎らしいくらいです。何も言うことはありませんが…もう少し見せ場を作ってくれてもいいのではないでしょうか…。
1 M・シューマッハ フェラーリ B 1’35.266 2 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW M 1’35.497 0.231 3 R・バリチェロ フェラーリ B 1’35.891 0.625 4 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW 5 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス 6 D・クルサード マクラーレン・メルセデス 7 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス 8 J・バトン ルノー 9 G・フィジケラ ジョーダン・ホンダ 10 M・サロ トヨタ
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予選後、バスでKLに戻るルートは大渋滞。おかげで日焼けでくたびれたワタクシは熟睡…いや爆睡できました。気がついたらKLの免税店に連れて行かれたんですが、N嬢を、「高さ世界一を誇るペトロナスタワーの展望台にチャレンジしようよ」とかどわかし、ツアーをばっくれたのですが、残念ながらタッチの差で営業終了でした。仕方なく、タワー内のショップを散策し、マレー料理の高級店で夕ご飯に。いや、凄いビルです。新宿のデパート全部足したような大ショッピングセンターです。各国のブランドショップや伊勢丹・紀伊国屋まで入っているのです。中ではF1ザウバーの車がディスプレイされ、芸能人?も参加した大イベントが行われていました。どうせなら免税店に連れて行くんでなく、最初からこのビルにつれてきてくれたらいいのに。
その後、ペトロナスタワーの敵をとるべくタクシーでKLタワーに…。KLの夜景はとてもきれいでした。緑が残っていると思われる真っ黒の部分と、高層ビルの宝石のような輝き、そしてそれを紡ぐ金の糸か、ネックレスのチェーンのように張り巡らされた道路の灯り…。幻想的な気分になって夜も更けていきました。
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