猫の足跡
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久々、実家にも帰らず、何もしないで過ごす週末…とばかりに朝寝坊して昼近くに起きたら、那須の友人Tちゃんからメールがきていました。
「今、東京に向かってます。バーゲンに行く予定なの。良かったらご飯でも食べない?」
Tちゃんは、学生時代からの悪友で、酒好き破天荒なお見合いマニアです。こりゃ面白い話を聞ける機会を逃してなるものかと、寝すぎでどよーんとした頭を振り払い、慌てて掃除、洗濯をすませて支度をし、有楽町へ。
お茶しながら、決算で休日出勤している同じく悪友Nちゃんを無理やり呼びつけ、その参加を待って飲み屋へ直行。 まあ、次から次へといろいろな話が出るわ出るわ。話のネタ探して生きているかのような破天荒ぶりとオトコ運(またはお見合い運)の悪さで、見合いでフーゾク話する田舎モノと遭遇する、見合い後のデートでオトコが腹下して医務室に担ぎ込まれる上、ドケチな歯医者にめぐり合う、などなど、もうこっちはヒーヒーいいながら笑い転げつつ、涙するしかありません。
今日も、実は、先日じゃらんの出会いパーティで出会った人と2回目のデートのはずだったのが先方が熱出してキャンセルされたので、バーゲンに出てきたとか。
「わたし、このままいけばこの人と結婚するよ! もうねぇ、ぐっときたのよ」
嗚呼、このセリフ、Tちゃんと付き合うようになってって早15年、何度聞いたことか…。
それにしても、じゃらんのお見合いパーティ、しかも「医師、弁護士、公務員限定」とかっていう互いの見栄と欲望モロダシの企画に、金払ってまで真面目に参加するようなやつの顔が見てみたいと昔から思っていたら、ココにいたかぁ!!コイツか、うわあぁっ! うーん、なるほど、納得。面白すぎる。
なんでも、年齢順に自己紹介させられちゃうんですって、マァ!キビしい世界。それで、モデル系のすらっとスタイルの良い美人には、男が列をなしてお話しに行くんですって。彼女は女王様然として、ニコリともせずうなずいてさばくそうで…(きっと主催者が用意したサクラだな)。その話聞くと、見ているだけで面白そうなので、行ってみたいような気もしましたけど。
そんな楽しい話が次から次へと繰り出され、気が付くと飲み始めて2時間以上経過…。
彼女は自営業で店をやっているので、翌朝ちゃんと開店までに帰らねばなりません。なのに、私らで飲むとなぜか毎回毎回終電を逃し、私の部屋で雑魚寝して始発で戻る羽目になっており、へろへろなところを無理やり起こして追い立てています。かわいそうなので、今回こそ轍を踏むまいと誓う私たちでしたが…。
今日も飲み始めに「今日は帰るかんねー」とTちゃん。 「ハイハイ。ちゃんと警告するから」と(確か終電は10時46分東京だったはず…と記憶を探りながら)ワタシ。
で、9時になり、「○○ちゃん、9時だよ」とちゃんと警告します。
そして10時チョイ前、「10時で出る?」と再びワタシ。 「じゃ、あと一杯ねー。スミノフ・ロックで(ウォッカ5杯目?これが悪かったんだろうなあ)!」とTちゃん。 「神亀」とNちゃん(こいつも決算で毎晩終電&休日出勤までしてへろへろの癖に付き合い良すぎる…)。 「チンザノ・ドライ・ロックで」と守りに入るワタシ。
ワタシは2回ちゃんと声かけた!!誓ってかけました。 もっと言えば、前回飲んだ時だって、その前の時だって、ちゃんと時間配慮して声かけました。ただ、最後の一押し「帰るよ」って言わなかっただけで…
で、それぞれの「あと1杯」を飲み終わったところで、時計を見ると「10時55分」。
(恐る恐る…)「ねぇ、Tちゃん。終電何時だっけ?」と聞くと 「うん、46分だったかなあ。過ぎちゃったね」とあっけらかん。 「だあああ、またやっちゃったよ!!!」と銀座の路上で30過ぎのオンナ3人、笑い狂うこと数分。これだからやめられません、学生時代の友人との付き合いは…。
こんな私たちに春が来ることはあるんでしょうか?でも、彼女はホントに話をしていて面白く、実にいい女なのでいつか幸せをつかむことでしょう。ちょいと「ハッピー・マニア」のシゲカヨ的なところはあるけれど…。
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