2002年05月11日(土) |
月曜日の水玉模様/加納朋子 |
すっきりで気持ちのいい短編集でした。表紙のデザインもよいし、なにより連作短編のタイトルがセンスいい。 「月曜日の水玉模様」に始まって、「火曜日の〜」「水曜日の〜」と「日曜日の〜」まで続く。その〜の部分の頭文字を繋げると”みずたまもよう”になる。はぁ〜センスいいなぁ。 ストーリィも日常のミステリみたいなかんじで読みやすいし、何より一般職(本当はこんなふうに括るのは間違いですが)のいわゆるOLさんたちの日常を垣間見たような気分になりました。
たとえいくつになったところで、人の心が迷いやすいことに変わりはない。 誰もがみな、雑踏の迷子なのだ。
加納朋子:月曜日の水玉模様,p.146,集英社.
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