熱帯マンゴー日記

2007年01月10日(水) ファントム(ネタバレアリ?)

完全DVD化移行で、ヅカのビデオが半額セールしとると前に書きましたが(宝塚クリエイティブ・アーツの通販かキャトルレーブの販売のみ)、調子こいて宙組の「ファントム」(2004上演)を買ってしまいました(^^;。
原作はガストン・ル・ルーの「オペラ座の怪人」。
超有名なミュージカル、A.L.ウェバーの「オペラ座の怪人」と元ネタは同じです。
ヅカの方は脚本がA.コピット、作曲がウェストンって人でアメリカ製のミュージカルです。
(ウェバー版はロンドン製)

劇団四季のは見た事ないけど、数年前に上映された映画版の方は見たので、何となく比較出来るけど、似たような場面もあるけど、根本が全然違う話になっちゃってます。
ウェバー版は三角関係がメイン、コピット版は親子関係がメイン。
ヅカ版は更にそのコピット版をヅカ仕様に潤色したらしいです。
さてさて、見てみた所、結構突っ込み所もあるんだけど、最後は涙腺ウルウルでしたヨ〜〜〜。

トップの和央ようか氏(当時。去年退団)演じるファントムが、妖しく美しかったっす。
「怪人」なんだけど、ハハハ、そこはヅカなんで〜。
顔に傷を書こうが、やっぱ綺麗綺麗なんすよ。
ウェバー版の映画でもファントムに同情しちゃったワシですが、こちらはより一層可哀想に思えてしまう筋書きになっております。

ヒロインのクリスティーヌは娘役トップの花總まり(当時。去年退団)。
女帝オフサ様ですので、可憐な娘はお手の物(笑)。
ファントムの顔を見たいの!と自分で言いながら、実際見たら悲鳴上げて逃げちゃうクリスティーヌは偽善者だよん。
まあ、そこら辺はクリスティーヌだからさ〜。
ウェバー版のクリスティーヌも微妙だしさ〜。
しかし、ほんと、オフサ様ってドレスがとってもお似合いでしたワ。
白いドレス姿なんてうっとりさ。

二番手相当の役付きで専科からの参加の樹里咲穂(2005年退団)が演じるのはオペラ座の前支配人で実はファントムの父親のキャリエール。
忍忍忍の役で物語のキーパーソンです。
ちょっと見、若そうな容姿んだけど、ワシの目には段々中年に見えて来た気がする。
ジュリピョンの歌唱力が安定してたので、後半の盛り上がる場面ではもうウルウルでした。

クリスティーヌに惚れる伯爵役は星組から特出の安蘭けい。
この人も歌には定評があるので、安心して聴けました。
役的にはあんまり美味しい役ではないけど、誠実で確実な演技をしてました。
安蘭さんは現在星組のトップ(今は主演男役っつうのよね。でもトップって呼び方のが好きだからこれと使う)です。
話それるけど、実はね、秋にね、青池保子先生原作の「エル・アルコン」が星組で劇化されるのだ。
多分安蘭さんがティリアンだと思ふ。
体は小さいけど、安定した実力があるのでどんなティリアンを演じてくれるか楽しみであります。
黒い役も出来る人なんで。

クリスティーヌをライバル視するプリマドンナのカルロッタには出雲綾さん(現在月組組長)。
この人も歌に定評があるし、憎たらしい役をほんとに憎たらしく(笑)演じていて、見てて楽しかったです。
音楽は控えめだけどメロディが綺麗だったと思ふ。
ウェバー版のがダイナミックなんで、どちらが好きかは好みだな。
アクションシーンなんかは皆女性がやってるんでチョロいけど、衣装は綺麗だし泣ける話なんで、買って損はなかったっすワ。
(エリザベートのような衝撃度は少なかったけどね)
いつもはボケボケの和央ようか氏が熱血した入魂の一作どす。



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