| 2009年05月31日(日) |
灼熱を呼べ/愛にふれさせてくれ(夜光花) |
数ヶ月前の個人的BL本祭り(笑)で初めて読んだ作家さんです。 サスペンスな雰囲気と濃厚なエロスが特長的な作家さんです。 昨日から続き物であるこの二冊を読んでました。
「灼熱を呼べ」あらすじ(文庫の裏書)
「お前が俺と付き合うなら、もうこんなもの造るのはやめる」 連続爆弾魔事件が世間を騒がせている中、裕也は親友の竜治の部屋で造りかけの爆弾を見つけてしまう。 責める裕也に竜治が持ちかけてきた取引は、思いもよらないものだった。 裕也がその条件をのみ、竜治に抱かれた後も爆弾魔の犯行は一向に途切れる様子はない。 竜治が犯人であるはずがない。そう信じたい反面、疑いを隠せない裕也の心を竜治もまた敏感に感じ取っていた。 果たして竜治は犯人なのか。本当の恋人ではない、友人にも戻れない、二人のもろい関係が崩れはじめていく−・・・。
「愛にふれさせてくれ」あらすじ(文庫の裏書)
ある事件が元で両目の視力を失った瀬尾裕也は、手術後、事故の後遺症に悩まされていた。 そんな裕也の姿を見た恋人で刑事の竜治は、同じ事件現場に居合わせながら、裕也を守れなかった事をひどく後悔していた。 学生の頃から凶暴で危険な破壊願望のある竜治は、裕也以外は何がどうなってもいいという程、裕也に執着している。 しかし、事件のことで刑事を辞めると言い出した竜治から裕也は距離を置いてしまう。次第にすれ違ってゆく気持ちに苛立ち、竜治の中で再び暗く危険な感情が目覚めてゆく。 「裕也が離れていくとおかしくなる。失わないで済むなら人殺しでも平気で出来る」 そんな竜治の闇に目を付けたひとりのヤクザが、刑事である竜治に揺さぶりをかけてくるが・・・。
何かあらすじを打ってたらこれで満足しちゃった〜。・・・って、をいっ〆(゚▽゚*)。 まあこの話の一番は何が何たって、Viva執着攻めです。 手練手管の旨い執着攻めじゃなくて、もう獣、野獣、ビースト。 でもって、メンタルは子供なんですね。 受けの裕也と仲が良い小学生の子供にも嫉妬している竜治くん。 でもやがて両思いになると、段々人間らしくなって来て、我慢する事とか覚えてく訳っす。 破滅型の男なんだけど、愛する人を得てやっと帰る場所が出来て良かったな。
受けの裕也は一見ジミー(地味)君な眼鏡っ子で神経質で、最初は某BLのイヤな眼鏡っ子みたいな人かなと危惧してましたが、中々強い子で安心しました。 ノンケで淡白だったけど、段々竜治の手によって淫乱(*´∀`)な体に開発されてく過程はある意味王道で、おっ奥さん落ち着いて下さいってな感じでした。 いつも同じような感想を書いてる気もするが、やっぱ恋に落ちて結ばれていく描写の話は面白いなあ!
サスペンス風味ですが、ミステリ物専門ジャンルではないので、その辺りは風味付けってくらいですが、ただヤッてる(・・;)だけの話ではないのでその辺りも楽しめましたです。 淡々とした心理描写なBLも良いし、こういうエンターテイメントなBLも良いなあ、と思いました。
しっ、しかし、オラ本当に真面目な感想文って書けないんだなぁ・・・。
あっ、「愛にふれさせてくれ」に出て来た竜治の亡き伯父の美しい恋人(勿論♂)のその後が気になる。 この人は竜治に片思いなんだけど、報われないまんま終わっちゃったので。
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