昨日・今日と、非BL(^^ゞっつうか、ノンフィクションの本を2冊読みました。
「鋼の錬金術師」の作者・牛さんこと荒川弘先生の農業エッセイ漫画。 牛さんのご実家が北海道の酪農農家であるのは周知の事実ですが、その生活をユーモアたっぷりに描いた漫画です。 平凡なサラリーマン家庭で育った自分には全く未知の生活でした。 体力と精神のタフさが農家の証って感じですかね〜。 ハガレンの物語の一部の要素は、牛さんの実生活から醸し出されてるのが分かります。 笑いをさそう内容の途中で、日本の農政のふがいなさとか食料自給率の問題、贅沢な日本の消費者等等、辛口な話題も挟んでいたりして、考えさせる部分もありました。 (ギャグというオブラートで包んではあるが、牛さんの怒りは伝わってきます) とにかく、とにかく、農家の皆さんには頭が下がります。 美味しい食べ物を作ってくれてありがとう、と感謝したくなる一冊。 面白くて、何度も読み直してしまひました。
茨城県で仏像修復工房を主宰する飯泉太子宗(いいずみ・としたか)氏が書かれた、仏像修復士から見た仏像の話。 仏像の本というと、写真集とか仏像の解説本等が多い中、こういった変わった視点からの本は珍しくて目からウロコ状態でした。 飯泉氏はまだ30代半ばと若く、例えば「寄木造り(パーツに別れて組み立てられる仏像)の仏像はガンプラと同じだ」とか言った面白い解説で、若い読者にも楽しく読めるような内容でした。 仏像萌え〜な自分でしたが、お金がなくて修理出来ずに朽ちていく一地方の仏像の話やお金の為に盗難に会う仏像の話などは悲しくなりました。 仏像の修復の話では、「仏像に積もったほこりも大切」という話題にびっくりしたり。 知らない事ばかりで色々と勉強になりました。
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