月のシズク
mamico



 予知された夢

とてもご無沙汰していた男性が夢に出てきた。
どこかの画廊のような場所で「えっと、彼女です」と女性を紹介してくれた。
背が高くて、まっすぐの長い髪をした細面の女性だった。

その日、ほぼ一年ぶりにその男性から連絡が入った。
朝見た夢の話をすると、「へえ〜、奇遇だねえ。実は俺、結婚して、最近
いろんなところで「えっと、妻です」と紹介してるんだよ。テレパシーかな??」
と返してくれた。彼が結婚していたなんて、もちろん知らなかったので
驚いてしまった。

私はこの手の夢をよく見る。
デジャ・ヴュの逆だから、予知夢というやつだろうか。
厳密には何かを予知しているわけじゃなくて、あらかじめ流れていた
電波みたいのをつかんでそれを意識のどこかに保存していて、ふとした
きっかけで夢に現れる、と言う方が正しい。

今回のケースも、だいぶ前にその男性が年上の女性と同棲している、
という話を小耳に挟んでいたし、性格的には籍を入れても問題ないような人
だったから、それが繋ぎ合わさったのかもしれない。
とにかく、無の状態から予知的な夢なんて見ない、と私は思っている。
原因があるから結果が出るようなもので、そこには何らかのレッキとした
「きっかけ」が存在するのだと思う。

しかしながら、短編小説のような夢をいちにち何本も見る私の精神は、
正常、と言えるかはギモン。




2001年06月23日(土)
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