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■ 男トモダチとの距離
昨日の午後のこと。
DVDプレーヤーやらパソコンやらテレビやらデジカメやら、 たくさん電化製品が見たくなって(というか欲しくなって) 街の大型電器屋さんへ行くことにした。 機械に詳しい男ともだちをひとり誘って。
4月下旬並と言われる好天のもと、トコトコとふたり並んで歩く。 「あのさ、そのコートとジーンズ、合わない気がする。なんかほかにないの?」 私はベージュのスプリング・コートに、色褪せたジーンズ、スニーカ姿だった。 「それに、なんか、髪、ボサボサしてるよ」とも言われる。 一応、ヘア・クリームを塗って簡単にスタイリングしてきたつもりだ。 はいはい、すみませんねー、と私は赤いサングラスの奥から彼を少しにらむ。
確かに奴はいつ会ってもちゃんとしている。 センスのよろしい服を着て、髪はいつもふわりと品良く整っている。 無精髭を生やしっぱなしのこともないし、爪だって短く切り揃えられている。 そして、わたしにいつもありがたい助言をくれる。
こんな男ともだちとの距離は、なかなか居心地が良い。 家族のようになれなれしすぎず、恋人のように手厚くかまってくることもない。 思ったことを、感じたことを、その事実を、何ひとつ歪曲せずに言ってくれる。 本当に必要なときは手伝ってくれるし、放っておいて欲しいときにはその通りにする。 適度な節度。常温に保たれた図書館にも似ている。
女ともだちも、もちろん大切だ。 でも、私は正直に言うならば、男ともだちといる方が断然楽ちんである。 議論好きで、妬みなしで、さっぱりしていて、次の約束をしなくていい。 男と女の差は、トモダチというカテゴリの中で最も鮮明に知ることができる。
2002年03月11日(月)
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