月のシズク
mamico



 夜中の買い出し:フルーツ編

夜になると、無性に妙なものが食べたくなる。
冷えたきゅうりだったり、パピコのチョコ・コーヒー味だったり、クラムチャウダー
だったり、キムチ冷麺だったり、ナタデココ入りヨーグルトだったりする。

8時すぎに突然、盛りだくさんフルーツが食べたくなる。財布だけ掴んで、取り憑か
れたように深夜営業のスーパーへ駆けつける。あのバカ明るい夜のスーパーだ。
プラスティックの緑のカゴに、目に付いたフルーツを片っ端から入れてゆく。
赤い苺のパック、キュウイフルーツ、バナナ、ルビー・グレープフルーツ、レモン、
りんご、それとなぜか、うす緑色のグラデーションがきれいな梅ゼリーも。

どっさりの果物を部屋に持ち帰り、つかんだそばから皮を剥き、ザク切りにしては、
大きなボウルに放り込んでゆく。その上からレモンをぎゅっと搾って、サイダーと
コアントロー、それに残っていた白ワインをどぼどぼと注ぐ。ひひひ、できたっ。

深皿に移して、きれいな色の梅ゼリーも指先で揉んで散らす。
それを大きなスプーンでざくざくといただく、豪快フルーツ☆パンチ。
甘酸っぱい上に、ワインのアルコールが喉をひやりと通過して爽快である。
なんだか夜中にひとりで乱痴パーティをしているようで、愉快になってくる。

だがしかし、カラダが発する欲求に素直に服従しているとはいえ、
果たしてこんな食生活、よいのか? むむ、たまには善しとすべし。

(豪快フルーツ☆パンチのレシピは上記の通りです。夏のおやつにどうぞ。)


2002年05月29日(水)
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