月のシズク
mamico



 知らぬまにデビュゥ!?

先週末、一度だけ参加したワークショップで出会った編集者さんと食事した。
お久しぶり、という挨拶もそこそこに「はいっ」と手渡されたもの。
手帳サイズの小さく薄っぺらな冊子。タイトルは"Assemble le souffle"
日本語では「雲をあつめて」と言うらしい。

目次を開くと、なんとそこには私の作品があった。
5月頃に「何か書いてみませんか」と言われ、以前サイトに掲載した日常の断片を
適当に手直しして数編送ったことがあった。そのうちの2編が活字になっていた。
ものすごく忙しい時期だったので(というのは、もちろん言い訳なのだが)
全然読み直すこともないまま渡してしまった。今さらながら恥ずかしい。
おまけに、「200円で売っているんですよ」などとおっしゃる。
恥じ入っているのも束の間、「次回も掲載いたしますので」と畳みかけられる。

そして昨日、校正が入った原稿が送られてきた。
初回にだばっと送ったものから、また2編。「明日までお願いします」と言われ、
昨晩と今朝2回チェックして、家を出る前に送ってきた。

文章を書くのは楽しい。
常に私の生活の一部であったし、今後、きっと生きている限り言葉に頼るだろう。
でも、人様に(お金という代替物を介して)読んでいただくには、自信はない。
言葉を綴ることが、個人的快楽を越えたとき、私は自由に書けるか不安になる。


2002年07月24日(水)
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