月のシズク
mamico



 ヒロシマ

週末、土曜から月曜まで広島へ行って来ました。
台風13号が日本列島に接近していた模様ですが、広島は終日ピーカンの青空。
宮島まで足をのばして、のんびり観光してまいりました。

中学校の修学旅行以来、久方ぶりに平和記念公園へ訪れたのですが、
やはりこの地は夏の青空が似合います。突き抜けるような空をバックに、
世界遺産に登録された原爆ドームが映えます。なんというか、あの悲劇の歴史的
瞬間を感じるには、風景の近似値に立つことが必要だと思います。夏の青空が哀
しみを増幅させますね。近くの太田川のせせらぎや、鳥の歌、さわさわと葉が風
に揺らされる音が、生命の在処をそれとなく私たちに知らせているようです。

原爆資料館にある記録は、あくまでも客観的な資料データとして展示されています。
戦争体験者の証言が歴史を語り、戦後の科学者が核兵器の威力についてのデータを
提供する。そしてやっと非戦争体験者である我々が思考し、言葉を発することができる。
資料館の展示品や言葉は、決して押しつけがましいものではないのが印象的でした。
しかし、今年の広島市長の平和宣言は気持ちよかったですね。

「アメリカ政府は、「パックス・アメリカーナ」を押し付けたり世界の運命を
 決定する権利を与えられている訳ではありません。「人類を絶滅させる権限
 をあなたに与えてはいない」と主張する権利を私たち世界の市民が持ってい
 るからです。」         (以上、2002年「平和宣言」より抜粋)

ブッシュよ、聞こえたかい?
アナタはエイハブ船長になってはいけないのだよ。
乗組員の命はアナタのものではない。アナタこそ、わたしたちのモノなのだから。


2002年08月20日(火)
前説 NEW! INDEX MAIL HOME


My追加