 |
 |
■■■
■■
■ 飛行機雲
すばらしく美しい、飛行機雲を見た。
夕方の水色の空に、白い筆でまっすぐに「一」を書いたような、 尾びれの長い飛行機雲が、低くなった太陽の光に照らされて よりいっそう、白く、白く輝いていた。
コンビニにカシミアのスコッティ(鼻にやさしいティッシュ)を買いに出て、 あまりにも空が美しかったので、その白い箱を小脇に抱えて(袋に入れて もらわず、シールだけ貼ってもらった)、空が広くひらける場所を探して うろうろと、住宅街を彷徨ってしまった。
道路の真ん中に、ティッシュの箱を抱えて立ちつくすオンナは、 そりゃ傍目から見れば相当に奇妙な光景だったろうけれど、 私が阿呆の如く空を見上げている姿を捉えた通行人たちは、 なぜか皆、つられて空を見上げていった。 そして皆、その理由を知る。にやり。
風、水蒸気、飛行機の行路、光、空の色、時刻、その場に居合わせたアタシ。 幾層にも重なった偶然に、感謝せずにはいられぬ瞬間。 そんな時、わけもなく、何かを信じたい気持ちにさせられる。
2002年11月14日(木)
|
|
 |