月のシズク
mamico



 TOTO 25周年記念ライヴ!

昨日TOTOのライヴに行って来ました。
と宣言したところで、果たしてどれほどの方がTOTOの存在をご存知なのか。
某トイレメーカーでもないし、サッカーくじでもないです。なのに結成25周年。

25周年ですぜ、奥さん。
わたしが生まれちまった頃に世界中をフィーバー(言い回しが古い)させた
不朽のバンドも「スタジオミュージシャンはもうイヤっ!オレたちもステージ
でやるのっ!」(と言ったかどうかは不明)と穴蔵を飛び出して、はや25年の月日。

平日の夜の有楽町、東京国際フォーラムホールAの周辺。背広姿のサラリーマン
やら、廃れたロッカーのような中年男、脂がのりきったいい歳のおっさんたちが、
生き生きとした表情でホールに吸い込まれていく。ディヴィット(key)のピアノ
と共に、うりゃっ!と始まったTOTOのステージは、観客席でも同じく、おりゃっ!
と背広を脱ぎ捨てたおっさんたちが拳を突き上げる。おおっ、かっちょええ。

夏の数ヶ月、通い詰めた某アイドルグループのライヴとはえらい違い。
(と比較することから、すでに間違っているのは承知しております。悪しからず)
まず、ステージが近い。双眼鏡でバードウォッチングもしくはホェールウォッチング
する必要はまるでナシ。肉眼だぜっ。肉声だぜっ。そして巨大液晶モニタもない。
コントもない。ダンスもない(当然ダンサーもいない)。トークもない。ゴンドラ
もない。花火もナイ。その代わりに、歌がある!!(まぁ、歌しかないともいえる)

会場に詰めかけたおっさんたち(モチロン若い子もいました)は、純粋に純然たる
TOTOのオンガクに酔いしれる。スティーヴ(G&Vo)のギター、サイモンのドラムソロ
いかにもアメリカンなディヴィットの太い指で叩かれるキーボードの早いパッセージ、
ぷりぷりのお腹が邪魔っけだけど、相変わらずのハイトーンヴォイスのサイモンは
白いスニーカーがチャーミングで、それでも私はジェフ・ポーカロ(d)亡き後も
黙々とリズムを弾くジェフの弟のマイク・ポーカロ(b)のひたむきさに心打たれる。

・・・とまぁ、こんな具合でして。
80年代の名曲「アフリカ」「ロザーナ」」「ホールド・ユー・バック」あたりは
TOTOキチ(狂い)だった兄の影響で歌えたのですが、新しいものはよーわからん。
なので、おっさんたちが拳突き立てて狂喜乱舞する間、私はくねくねと踊り狂って
おりました。なんか、そうやって熱くなれるサラリーマンって恰好いいよね。

ああ、ストーンズも行きたくなったよ。Rどの。

2002年12月11日(水)
前説 NEW! INDEX MAIL HOME


My追加