月のシズク
mamico



 嘔吐・2002

ひどいタイトルですみません。でも端的に言って、そういうことです。ハイ。
あまり良い傾向ではないのですが、私は年に数回、体調が突然崩壊することが
ありまして。それも大体において、本人の自覚なしに不意打ちで襲ってくるもの
ですから、まったく、村上春樹的に言って、やれやれです。

金曜の夜のこと。
大学の女ともだちふたりと、四谷の雰囲気のよろしい蕎麦屋でちんまり会合。
上品な味付けの和食は魚料理中心で、〆は手打ち蕎麦。酒は冷やで一杯だけ。
食事も酒も会話も美味しく楽しくいただけたのに、ソレは突然襲ってきた。
単なる食あたりか?と思って後日同席した友に訊くが、至って健康な様子。

まったっく、ひさびさに地獄をみました。
三度にわたって嘔吐し、胃の中のものはキレイさっぱり消滅し(貴重な私の
栄養分がっ!)、胃痛にのたうちまわり、気が付けば発熱しているというありさま。
本気で救急車を呼ぼうかと受話器に手を伸ばしたが、「救急車、かえりは送って
くれないよな」とか、「持ち物は、財布、保険証、携帯でいいよな」とか、「この
マンション、エレベータがないから救急士がストレッチャー運ぶのは大変だよね」
などとあれこれ考えていたら、どうしてもダイヤルすることができず、朝だよ。

這うように休日営業の診療所へ行き、コートを着込んだままぶるぶると震えながら、
診察は3時間待ち。途中何度か気絶しそうになりつつも、どうにか持ちこたえて
診察。なんでもこの病院、午後から社員旅行とやらで明日は休業するらしく、
患者が異常にあふれかえっていた。そしてドクターもてんてこまいの様子。

運悪く、最後から数番目だったので、患者がハケた待合室で倒れていると(苦笑)、
ナースたちの浮き足だった声が響いてくる。「○○先生、お酒強いんですってー。
アタシなんかじゃ落とせないですよねー」とか、「××婦長、今日のメイク、気合い
入りまくりだよね」とか。・・・・そっすか。君らは今宵、宴なのね。おつかれさん。

ロレツも危なっかしいほど激務労働の女医さんに、問診と触診してもらう。
私の胃に聴診器を当てて、「あらー、何も入ってないから、何も聞こえないわ」
などとのたまう。思わず吹き出し笑い。病名は不明なので、とりあえず症状に
見合った薬を処方してもらい、即効性のある筋肉注射を二本。はやく横になりた
かったので、点滴は辞退させてもらった。

・・・で、土曜は半死状態。日曜になってどうにかモノが喰えるようになって
きました。バナナとか、リンゴとか、プッチンプリンとか(笑)
みなさまも年の瀬、胃腸を酷使する時期ですので、お気をつけあそばせ。ね。


2002年12月15日(日)
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