月のシズク
mamico



 調整日、夜のプール

三月の最終日は、週のはじまり月曜日。
はじまりと終わりが同居してるので、なんだか調子が狂う。
明日からの慌ただしさを考えて、今日は調整日に決めた。

使い終わった資料や文献を片付けて、放置していた資料を読んで、カレンダー
を貼り替えて、郵便物の整頓をする。普段は忙しさと面倒くささにかまけて、
こういう雑事をなおざりにしがちだが、今日みたいな宙ぶらりんな日には
ちょうどいい。適度にアタマを使い、適度に労働し、おまけに用事がひとつ片づく。

夜、ひさしぶりにプールに行って来た。
プールの広い窓から、通り沿いの桜並木が見えて、驚いたことに赤ちょうちん
(not屋台。おそらく桜祭用)が闇にぽつぽつ灯っている。なんだか幽玄の世界
に漂っている気分になる。その妖艶さに眼を奪われ、気付くと、いつもより長い
時間ビート板でキックを繰り返していた。水の音を聴きながら、窓の外を眺める。
夜のプールから愛でる桜、というのもいいものです。

水からあがった後の、特有のけだるさを身に纏いながら、
今度は桜並木の下を、自転車でゆらゆら家路に向かう。
桜の季節って、ひとをわずかに狂わせますね。


2003年03月31日(月)
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