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■ 週末紀行
突然、東京の街に気まぐれな夏が舞い降りて、慌ててサンダルを出した週末。 久しぶりに、週末レポを。長いので気合い入れて(いえダツリョクで)、どぞ。
■髪を切った。10センチほど、ばっさりと。 4ヶ月ぶりにアサコさんの店へ行った。手みやげの柏餅を渡すと 「そっかー。子どもの日も、もうすぐなんだねー」と、いつもの笑顔。 毛量を1/3くらいに調整し、細かいハイライトをたくさん入れてもらった。 アタマを振ると、カラカラと乾いた音がした。
■その足で代官山の駅の反対側、ヒルサイドテラスで開催されている陶芸の 展覧会に行って来た。友人の母上が出展なさっていたのだ。 美しくカットされた平面を組みあわせた深鉢。素朴で荒々しい力強さが みなぎった平皿や小皿。手に取ると、しっくりと馴染む青白磁の鉢。 ひとの手で丁寧に作られた作品たちには、言葉以上の親密さがある。
■隣のカフェレストランで遅めのランチをいただいていたら、友人夫妻と そのご家族がご登場。学生時代に何度も遊びに行かせてもらった 世田谷の ご自宅から千葉に嫁いだ友人は、いつ合っても時間の隔たりを消してくれる。 立派な陶芸家になられた母上と、手を取り合ってしばし再会の喜びを確認。 優しい父上、更に美しく磨きがかかった妹さん、気品あふれる友の玲子嬢。 そして、いいあんばいに馴染みきったダンナさま。カフェ・ミケランジェロで お茶に誘われ、小躍り。すごく すごく素敵なファミリーは、いつまでたっても 永遠のあこがれ。ありがとね。
■で、余談なのですが、竹中直人さんに遭遇。 やんちゃ盛りのご子息を連れて、休日を愉しんでいらっしゃるご様子。 第一印象は、「思ったより黒くないのね」。ドラマでの異様なまでの黒光り具合 は、化粧のせいだったのか。。。代官山って、やはり芸能人が多いのね。
■夜はサントリーホールで、ハンナ・チャンのチェロ・リサイタル。 音楽ギョーカイに勤務するアタシの最愛の(笑)男ともだち、アサヲカに感謝。
デュ・プレ再来と持てはやされる彼女だが、私の耳には、デュ・プレと違った 響きが届いた。デビューから10年後、多発性硬化症のため二十代半ばで音楽界 から退き、42歳の若さでこの世を去ったデュ・プレ。彼女の録音音源からは、 情熱と奔放、そして隠しきれない諦念がただよう。しかし、齢ハタチのハンナ の音には、若さと奔放さの裏側に、自信と安定を感じる。
素晴らしい演奏に代わりはないが、今後ずんずん変化を遂げる演奏家だと思う。 ・・・しかし、若さ故か、アンコールを三度も披露してくれた。アサヲカによる 舞台裏ハナシ、紹介したいんですけど、事情により 割愛。
■夏日のような日曜。 ワガ街吉祥寺は、とても「チキジョウジらしい」休日の風景でした。 肌を露わにした女性たちにドキドキ(なんでやねん)。ウィンドウに飾られた 型抜きのミュールに一目惚れ。初夏の陽気に惑わされ、思わず購入。 女主人と話し込んでいたら、揃いのオレンジ色のジャンパーを着込んだ 「選挙お知らせ隊」がドンチャカ通過していった。「あ、選挙いってきます」 と言ったら、女主人がたいそう可笑しげにわらっておられた。
■そして、東京都知事選挙。 実はうちのベランダから見下ろすと、真正面に掲示板があり、毎日候補者を 拝見しておりました。もうすでにずっと昔からの顔なじみ、なんてね。 そういえば、子どもの頃、選挙の朝は両親に付いてよく会場まで散歩にいった。 帰り道「どのひとに入れたの?」と訊いても、「それは言っちゃいけないこと」 と、ただの一度も教えてくれなかったっけ。子ども心に、選挙は秘密をひとつ 作ることだ、と思っていました。
2003年04月13日(日)
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