月のシズク
mamico



 記念パーティ(×2+α)

朝っぱらから、市議会選挙の候補者騒音合戦にムリヤリ起こされる。
近くの道路を交差する選挙カー同志の、応援合戦にこらえきれず、
ベランダの窓を開けて「やっかましーい!」と怒鳴ったオンナは私です。
眼下には41名の顔付き候補者ポスターが並ぶ。お静かに願います、と小声で呟く。

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■金曜の昼間「初校の見本が予定より早くあがってきたの」という教授の電話。
 おお、それはメデタイ。お祝いしなきゃ、ということで、もひとりの助手さん
 を呼び出して、夕方に小さなパーティを催す。ラウンドの苺ショートケーキに、
 「出版おめでとうございます」の文字をチョコレートで書いてもらう。

 真新しい(当然か)本の扉口に、サイン第一号をしてもらう。
 本名ではナイので、ちょっとぎこちないサイン本のできあがり。
 発売は明日21日。詳細はサイトのトップページ左上の緑のボックスから(営業)

■小さな宴の後、妹ちゃんから「姉さま」と題されたメイル。
 「キチにあるお気に入りのバーにいます。たまにはご馳走させて」
 公園口にあるメニューのないバーに入ると、カウンターに妹ちゃんの後ろ姿。
 年代物のアイリッシュウイスキーをすすりながら、オトコとオンナのソレに
 ついて語り合う。とろしとした琥珀色の液体は、私たちの血液によく馴染む。

 ・・・しかし、オンナだけで呑んでいると、必ず声をかけてくるオヤジども。
 しかもカタコトの英語で。"Do not interrupt our talk"と冷たく無視。
 ひとりで酒をたしなむオンナは、誰も彼もが淋しい女と思うなかれ。

■土曜の夕方に、natural circleの開催記念パーティへ。
 光たがくさん入る白い壁には、写真家の稲葉氏が撮った自然のパネルが
 体系的に飾られ、会場のあちこちに設置された白いスピーカーから音楽が
 小さな音量で流れている。

 [IRIE PROJECT]と題された今回の展示会のテーマは、"sound"。
 英語の"sound"には「音」という意味のほかに、「入り江」の意もある。
 作曲家の坂巻氏が手掛けた、虫の声やせせらぎの音を織り込んだ環境音楽を
 聴いていると、忘れていた何かを、ふと、思い出せるような気がした。
 

2003年04月20日(日)
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