2002年03月23日(土) |
結婚式と彼女の思い出 |
昨日の天気が嘘のような晴天の土曜日である。 しかし当たり前だが二日酔いである。
チェックアウトの都合上、美容院の予約よりもかなり早めにキャナルシティへ入る。 特に買い物も無いので、かねてよりの好奇心からネイルサロンに初挑戦。 手のマッサージを含む爪のケアをしてカラーリングをするコース。 コージ苑はネイルアートとやらにアクリル絵の具を使うということを知らなかった。 まるっきり「図画工作」だな、これって… しかし爪の美しさにまで金を払う人間がいるというのはすごい事だ。 かつてローマ帝国滅亡前夜にもネイルサロンが流行したとかしないとか。 「爛熟の文化」という言葉がちらりと頭を掠めた。
髪の毛のアップはキャリア秘書風に仕上がり、準備完了。 披露宴のある久留米へは、博多駅から特急に乗って30分。 会場となるホテルにタクシーで乗り付け、ひとまず部屋に入った。 一人なのに広い部屋にベッドが二つ。贅沢である。
今日人妻になったクミコロンは中学校時代からの友人である。 旦那になる人とは一度福岡で会った事がある。 クミコロンは大概面食いだが、それにしても「おっとこまえやなー」と思ったのを覚えている。 化粧っ気もないセーラー服の中学生だった頃から彼女は私の中で女性の代表だった。 お裁縫が得意で髪の毛を編むのが上手。 面倒見がよく、友達も多い。 女らしい身だしなみに構わず友人も少ないコージ苑は彼女から多くを学んだ。 高校でお互いが離れてもぽつぽつと交流は続いた。 被服系の短大に進んだクミコロンは卒業制作でウェディングドレスを一着仕上げた。 それは写真で見るだけでも完全に「服」であり、 裁縫なんぞ雑巾しかしたことがないコージ苑の想像の埒外にそれはあった。
そんな彼女が、今日目の前で本物の花嫁衣裳を着て笑っている。 大体が無感動のコージ苑だが、入場の瞬間には危うく泣きそうになった。 おめでとう。本当におめでとう。 今のこの笑顔が一生続くように、と心から願う。
しかし心と体は別問題であり、二日酔いの頭痛に頭を痛めていた(だから頭痛という)私が、 披露宴の席で積極的に迎え酒をしていたという事実も記しておかねばなるまい。 二次会までビール飲んでやっと落ち着いたっちゅうねん…焼酎は後をひくのだ。
二次会には高校時代の友人エーコさん(ウンベルトじゃないぞ)がいたので、専ら彼女と喋った。 その場で喋り切れなかった分は、会がはねてから駅前のファーストフードで。
旧友というのは自分をリフレッシュさせてくれるな、と感じた2日間であった。 そして連日アルコール漬けになった体はここにきてやっと休息を得たのだ。
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