出向コージ苑

2002年05月05日(日) お勧め本2

実家で困るのは、友人が少ないということだ。
福岡の高校に行ったため、まだ付き合いのある友達はそちらに多い。
特にすることも思いつかず、今日も本ばかり。

R・ゴダード『闇に浮かぶ絵』
いいね、この時代設定。
物語の構成も読み手を飽きさせず、上下2冊が長くない。
ただ、やっぱり翻訳がなあ…あれを一種のスタイルだと思ってしまえばいいのだけれど。

中村好文『住宅巡礼』
昨日読んだのが気に入り、「他のをよこせ」と父にねだって持ち帰ってもらった。
世界の名だたる建築家の設計した「住宅」を「巡礼」したという本。
写真も多く、またしても間取り図にはまって妄想が膨らむ。
コージ苑が一番好きなのはリトアニア生まれのルイス・カーンだった。

三木成夫『海、呼吸、古代形象』
父ご推薦の一冊である。(何冊あるんだ)
これを学術書としてではなく、おはなしとして読めば面白い。
(大体が学術書として出したのかどうか分らないが。)
女性の生理周期をして「待ちぼうけ・お流れ」と表現するところが素晴らしい。

※※※※※

夕食も終わった頃、父が国営放送をつけだした。
画面に広がるピンクの壁は、メキシコの建築家ルイス・バラガンの作品だった。
結局実家で父と会うと、美術系の話になるんだな。


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