2002年09月21日(土)


幸いにもバイトは休みであった。
もう二人の顔など二度と見たくないくらい、腹立たしく、自分が恥ずかしかったから。

そんな折、キジから突然メールが来た。
            「カラオケ行きたい」。
僕はもちろんOKした。
夏休みもここまで来ると、学校が恋しくなる。
ここ数日、バイト関係以外に一体どこへ出かけたろうか。
友達がいないのだ。
朝起きてケイタイにメールもありゃしないからPCの電源を点けるしかない。
DLくらいしかやることも思いつかない。
友達がいないから買い物も一人、カラオケや食事など行ける筈も無かった。
キジに感謝だ。

僕は約束を取り付けてから早速数曲を覚え、キジが来るまで待った。
よし、新曲もいくつか歌えるようになったぞ。
カラオケに行く。
30分ほど待ってようやく部屋が空き、歌い始める。
キジはあまり歌が上手いわけではなく、そのことをコンプレックスに感じていた。
彼女がいつも歌うのは、aikoと林檎と、たまにMISIAとLOVE PSYCHEDELICOである。
しかし、ネタが尽きてくると洋楽や演歌へと変更される。
その洋楽と演歌だけはまともな曲と聞こえるのだ。
僕は「お前さ、人前で歌うときは邦楽やめてそっちONLYにしときなよ(笑」とアドバイスした。
で僕はというと、もちろんたいして上手くない。
ご主人様には「お前とカラオケ行きたい奴の気が知れねえ」と罵倒されている。

歌い終え、キジが帰ると言い出した。
キジに帰られるとまたPC相手に会話する羽目になってしまうため、
金もさほど無いのに、キジのこともさほど好きでもないのに、必死で引き止める。
「だるま大使」へラーメンを食いに行くことになった。
僕は、あの飲みから何も食べていなかったので大変空腹だったが、
食欲不振のためそぼろご飯一杯にとどまった。

結局夕飯まで一緒だったので泊まっていくことに。
ファミブでCDを借り、キジのために曲をCD-Rに入れてやった。
(もちろんCD代・CD-R代はキジ持ちである。)

布団に入っても眠れず、新聞が郵便受けに入る音が聞こえた時自分で驚いた。
その夜はまた睡眠不足で終わるのだった。



昨日 明日 初日 最新 目次 MAIL HP