2002年10月06日(日)


男は自分のことを話したがる、と以前書いた。
では女のことは知りたくないのか。

答えは知りたいだ。

では何故自分の痛い過去のほうを話したがるのだろうか。
そこに再び男女の差が生じる。

女の心理としては、「元彼の話を現彼に話すのは失礼に値する」というもの。
対して男の心理は、「彼女のプライベートなことを聞くことは失礼に値する」というもの。
つまり、この双方が重なって、女の過去の痛い話は、女から口を割らなければいけなくなる。
そうしなければ話題にあがることはないだろう。

ということで、僕の痛い過去のお話はあまり人に知られることがない。
「普通の人」でありたいがために、相手の話を聞くにとどまるようにしている。
自分から自分のことをベラベラ喋るには、よほど親しい仲でないと出来ないのだ。
(僕が親しいと判断する者がいかなる人物かは僕にもよく判っていないのだが。)

で今日も仕事を終えた主任と二時間くらいくっちゃべっていたわけだが、なんとなく、
主任は僕のことが好きなのではなく、ただ単に話せる人間と判断しているだけでは
ないのか、との思いが沸き起こった。
主任は、ドラマのような体験をしており、「現実にはそんなこともあるのだ」と語っていた。

なんだか同じニオイがする。

そう、絶対ありえないドラマのようなことが本当に起こって、それを体験できるのだ、
現実という世界は。
多分僕らは同じニオイがするから仲良く出来ているのだろう。
これは恋愛感情とはまた似て非なるものである。
まぁ男はそれを「好き」と勘違いするのが常なのだが、それは無いこととしておく。




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