2003年10月10日(金)


先日の群馬の森の旅のおかげで、すっかり古墳に魅了されてしまった奴隷。
さて、本日は古墳をメインにして出かけて参りました。

観音塚古墳。
チャリで上り坂を一気に駆け上がり、着いたところは住宅街。
その家々に囲まれて前方後円墳はあった。
横穴式石室もあり、古墳上(前と後)にはお稲荷さんが祀ってあった。
石室の中は真っ暗で、奥に入るともう何も見えず、ひんやりとして不気味な感じ。
チャリの元まで戻ったあとに、ご主人から石室内部の写真を撮ることを命じられ、
一人石室に赴いたが、薄暗いどころか暗黒の闇に、僕は恐怖におののいたのだった。
昔の人が石室を黄泉の国として捉えることに納得がいく。
確かにどこかへ続いてそうだからだ。
とにかく怖い。
しかし、そんな他人の墓(古墳)の脇に墓を作る現代人もまたコワイと思った。

続いて観音塚考古資料館へ。
ここでは、八幡古墳群にまつわる情報や出土品などがおさめられていた。
入場料学生\80という格安にもかかわらず中身はちゃんとしていたので、結構お得である。
土器や武具や炊事道具など多彩に渡って展示してあり、また、現代との比較もあり。
それぞれの古墳の模型まで用意してあるし、床には地図が敷かれてあった。
石室用の懐中電灯が貸し出されてあったことに、僕たちは少なからずショックを受けた。
これ持って石室入りたかったな。

さらに八幡二子山古墳へ。
ここは公有地だかなんだか知らんが、立ち入り禁止になっていた。
手入れもあまりされていないみたいなのに、禁止にするほどの場所か?
なんとなく前方後円墳なのはわかるが、おざなりにされているようで興ざめ。
それから平塚古墳へ。
ここは現在平塚公園となっており、寂びれていた。
古墳だということも、言われなければ全く解るまい。
鬱蒼とした木々が裏に生えている公園、といったところか。

以上が今日の収穫である。
調べてみると、群馬は古墳の宝庫のようだ。
どこを掘っても埴輪が出てきそう。
仏教が伝来してもなお古墳を作り続け、さらには発展までさせてきた群馬人に拍手。
なにしろ7世紀になって冠位十二階とかで階級決められてんのに古墳作ってたらしいからな。
いいのかよ、そんな村や家族単位で古墳作りまくって。
すごい地域性である。



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